ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ短調 作品8

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82曲目は3枚のレコード

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
82曲目はブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ短調 作品8

ブラームス、
1854年の作品。

初演は翌年1955年、
ニューヨーク。

ウィリアム・メイソンのピアノとセオドア・トーマスのヴァイオリン、
カール・バーグマンのチェロ。

作曲者自身による改訂版が出版されたのは、
1891年。

こちらの初演はその前年の1890年、
ブタペスト。

ブラームスのピアノとイェネー・フバイのヴァイオリン、
ダーヴィト・ポッパーのチェロ。

ブラームスの曲で、
異なる2つの版が存在するのはこの曲だけ。

だいたいブラームスは曲の改定をすると、
その前のものは破棄してしまうこともあって殆ど改定前のものは残っていないらしい。

曲の構成

この曲は、
4つの楽章から成る。

改訂版では、
第1楽章では初版にあった第2主題が書き直され冗長部分が削除されている。

第2楽章では、
中間部の速度指定(ピウ・レント→メノ・アレグロ)と終結部分(初版は弱音、改訂版はフォルテ)が違う。

第3楽章は、
中間部を書き直している。

第4楽章では、
第2主題を書き直し展開部が縮小されている。

第1楽章
 Allegro con brio
 2分の2拍子
 ソナタ形式
 ロ長調
第2楽章
 Allegro molto
 スケルツォ
 4分の3拍子
 三部形式
 ロ短調
第3楽章
 Adagio
 4分の4拍子
 三部形式
 ロ長調
第4楽章
 Allegro
 4分の3拍子
 再現部第1主題を欠いたソナタ形式
 ロ短調

アイザック・スターン/パブロ・カザルス/マイラ・ヘス

Isaac Stern,
Pablo Casals,
Myra Hess-
Brahms:
Piano Trio No.1
in B major,
Op.8

1956年

ヴァイオリン:アイザック・スターン
チェロ:パブロ・カザルス
ピアノ:マイラ・ヘス

へリンク・シェリング/ピエール・フルニエ/アルトゥール・ルービンシュタイン

Henryk Szeryng,
Pierre Fournier,
Arthur Rubinstein-
Brahms:
Piano Trio No.1
in B major,
Op.8

1972年

ヴァイオリン:へリンク・シェリング
チェロ:ピエール・フルニエ
ピアノ:アルトゥール・ルービンシュタイン

ジャン=ジャック・カントロフ/フィリップ・ミュレール/ジャック・ルヴィエ

Jean-Jacques Kantorow,
Philippe Muller,
Jacques Rouvier-
Brahms:
Piano Trio No.1
in B major,
Op.8

1977年

ヴァイオリン:ジャン=ジャック・カントロフ
チェロ:フィリップ・ミュレール
ピアノ:ジャック・ルヴィエ

というわけで…

今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

82曲目は、
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ短調 作品8をお届けしました。

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村上春樹 『古くて素敵なクラシック・レコードたち』 で流れる音楽


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