September Gurls

セプテンバー

9月

昔は9月になると何だかわからないけれど、
とっても寂しい気持ちになった。

子供の頃の寂しさもあったし、
大人になってからの寂しさもあったはずだ。

でも、
今はもうそういったものをあまり感じなくなっている気がする。

それが哀しいことなのかどうなのか?
はまあ何とも言えないけど。

それはある意味不幸なことでもあるし、
却って幸せなことなのかもしれない。

ビッグ・スター

ところで『ビッグ・スター』と聞いて、
最初にロック・バンドが浮かぶ人ってどれくらいいるんだろう?

だって、
ビッグ・スターだよ?

普通は、
俳優とか歌手の大御所とか個人を想像するはず。

でもここで登場するのは、
パワー・ポップ・ロックを展開した伝説のロック・バンドなのだ。

そうそう、
このバンド名は実はそういったビッグ・スターを意味したものではない。

メンフィス地域に多数あった、
スーパーマーケットの1つの名前がそれだったという話だ。

そしてロゴも、
そのスーパーのものをちょっと変えて使っていたらしい。

ところでこのバンドの中心はブルー・アイド・ソウルのグループ、
ボックス・トップスのボーカルだったアレックス・チルトン。

彼がまだ16歳の1967年、
このグループは『あの娘のレター(The Letter)』で全米1位を獲得している。

この曲がまた渋いんだけど、
それを唄っているが16歳なんだからこれは結構驚く。

Big Star – September Gurls

そんなチルトンを中心にしたビッグ・スター、
1度は解散した後の1974年の2ndアルバム『Radio City』に入っているのが『September Gurls』。

もちろん『Gurls』は『Girls』で、
女の子たちが良く使うスラング。

ケイティ・ペリーの大ヒット曲に『Califorunia Gurls』って曲があったけど、
あれってケイティのマネージャーのリクエストでそうなったみたいだ。

なにしろそのマネージャーは、
実はビッグ・スターの大ファンだったらしい。

というわけで、
ビッグ・スターで『September Gurls』。

The Bangles – September Gurls

そういえば昔、
バングルスってガールズバンドあったよね?

もしかしたら今も活動しているのかな?
そのあたりはよくわからない。

1980年代に、
結構ヒット曲を出していたんだけどな。

そんな彼女たちが、
この曲をカヴァーしている。

1986年の2ndアルバム、
『Different Light』に入っている。

そんなわけで…

今回は、
ビッグ・スターの『September Gurls』とバングルズのカヴァー。

このアルバム制作の時、
ビッグ・スター はパワー・トリオだったんだよね。

リリース後に各音楽雑誌に賛辞を贈られたこのアルバム、
1st同様にレコード会社(スタックス)のマーケティングのダメさで殆ど売れなかったようだ。

良いアルバムなんだけどね、
ある意味不幸な話ではある。

逆にバングルズの方は、
このアルバムの『Walk Like an Egyptian』のNo.1獲得もあって一躍スターになっている。

どこの世界にも、
運っていうやつはあるんだよな。

よく『運も実力のうち』って言うけど、
ある一面では真実だと思うけどどうだろう?

le hasard ne favorise que les esprits préparés

ルイ・パスツール

パスツールがあるスピーチで言ったとされるフレーズだね、
『幸運は用意された心のみに宿る』という感じか。

これは、
一理あるんじゃない?

ビッグ・スターがロゴもバンド名由来のスーパー・マーケットのものを少しだけ変えて用いた、
というエピソードをここでどうしても思い出しちゃうのだ。

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