空から降る一億の星
ドラマの場合はエンド・ロールとは言わないのかな?
要はその回が終わって最後に出演者とか制作者とかの名前が出てくるところ。
その時に流れる曲で印象に残っているものを挙げろと言われたら、
みんなはいったいどんな曲を選ぶのだろうか?
ボクが今思い出すのはたったの2曲しかない上に、
そのどちらもが洋楽だ。
1曲目は『空から降る一億の星』の終わりに流れていた、
エルヴィス・コステロの『Smile』。
最初はこの曲を使うんだ?と少しばかり違和感を感じた記憶があるが、
すぐにボクの中ではこのドラマとこの曲は1つになってしまったのだ。
この曲は元々は1936年のチャールズ・チャップリンの映画、
『Modern Times』で流れていたインストゥメンタルのテーマ曲。
チャップリンとポーレット・ゴダードが居場所を求め浮浪の旅に出る最後のシーンで、
バックショットで歩いていく二人のシルエットと共に流れてくるこの曲はとても美しい。
もちろん作曲したのはチャップリン自身で、
それから20年近くが過ぎた1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌詞とタイトルを加えている。
この歌詞は曲にとても合っている。
Smile, though your heart is aching.
John Turner&Geoffrey Parsons:Smile
Smile, even though it’s breaking.
When there are clouds in the sky,
You’ll get by
笑ってごらん、
どんなにつらくても。
笑いなよ、
心が折れそうになっても。
空が雲に覆われていたって、
何とかなるさ。
という感じか。
最後は『You’ll find that life is still worthwhile if you just smile 』、
笑ってさえいれば人生も捨てたものじゃないって思える時がくるよ。
最初にレコーディングしたのはナット・キング・コールだったかな?
その後多くのアーティストがカバーしている超有名曲だね。
ただボクにとってはこの曲はコステロだし、
空から降る一億の星なのだ。
ドラマの放映は2002年でそれ以来見たことはないけれど、
今でもこの曲を聴くとあのドラマのシーンがいくつか蘇る。
挿入歌は坂本九の『見上げてごらん夜の星を』だったけれど、
こちらも印象深い。
どちらも同じように、
頭の中を駆け巡る時がある。
♫ Elvis Costello – Smile
パンドラ
もう1曲はWOWOWオリジナル・ドラマ、
革新的発明でパンドラの箱を開いた人々の運命を描く『パンドラ・シリーズ』のエンディング・テーマ。
『It’s the good life to be free and explore the unknown』、
グッド・ライフってまだ経験してないことを恐れずに求めていくこと…。
曲をつくったのはフランス人のジャズ・ギタリスト、
サッシャ・ディステル。
この曲誕生の翌年1963年に英語の歌詞が付けられ、
トニー・ベネットが唄った『The Good Life』。
トニー・ベネットの曲を聴くことは基本的にないんだけれど、
この曲だけは何度も聴いてしまうしやはり頭の中をグルグルと駆け巡る時があるのだ。
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