Simon&Garfunkel – 7 O’clock News / Silent Night

7-oclock-news-silent-night

This is the early evening edition of the news.

ピアノの伴奏をバックに、
『Silent Night』の美しいハーモニーが始まる。

やがて、
曲をバックに更にニュースの音声が重なってくる。

今回のクリスマス・ソングは、
サイモン&ガーファンクル。

1966年リリース、
アルバム『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』の中で登場する。

曲は、
7 O’Clock News / Silent Night』。

ここで流れているニュースは、
本物っぽいけど実際のニュースが音源ではない。

当時ラジオのディスク・ジョッキーだった、
チャーリー・オドネルの疑似ニュースだね。

内容は、
こんな感じ。

公民権法案の住宅解放項目についての下院における最新の討議が終わり、
反対派が結束する一方で擁護派は最も強力な支持票を失ったこと。

ジョンソン大統領がいかなる人・住宅においても差別を全面的に禁止する法律を提案したが、
妥協案が下院司法委員会においてまとめられたこと。

コメディアンのレニー・ブルースが、
薬物の過剰摂取でロスで42歳で亡くなったこと。

マーティン・ルーサー・キング牧師が住宅解放デモ行進の計画を中止するつもりはないと述べ、
リチャード・オグリビー保安官はデモ中止を要請し挙行されれば州兵の出動を要請すると述べたこと。

シカゴで9人の看護実習生を殺害した容疑者、
リチャード・スペックが大陪審に送られたこと。

ベトナム反戦運動のデモ参加者が、
反戦スローガンを唱え始めたことにより公聴会から強制的に退去させられたこと。

リチャード・ニクソン元副大統領は、
ベトナム戦争の現在の成果に大幅な上積みがないならあと5年間戦争するべきと述べたこと。

ニクソンはニューヨークの退役軍人集会のスピーチでも、
この国の戦争反対者が国に不利益をもたらす最大かつ唯一の凶器と述べたこと。

内容を知らなければ、
英語がわからなければ曲のBGM程度になってしまうけど知ればそうはいかない。

ニュースの内容と、
曲の美しさが相反するこの曲はとても皮肉めいている。

それにしても、
内容こそ違ってもいつの時代もニュースってこんな感じだよな。

Lenny Bruce

ちなみにこのニュースに出てくる、
コメディアンの レニー・ブルース。

1950年代後半~1960年代前半に、それまでタブーとされていた政治や宗教や人種差別や貧困等々、
アメリカ社会の抱える矛盾をテーマにして人気を博した人だね。

このS&Gのアルバムでもう1曲、
歌詞に彼の名前が出てくる曲がある。

A Simple Desultory Philippic
 (Or How I Was Robert McNamara’d into Submission)
』。

『And I learned the truth from Lenny Bruce』。

ニコの1967年のアルバム、
『Chelsea Girl』の中には『Eulogy To Lenny Bruce』という曲がある。

ビートルズの1967年の『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』のジャケットでは、
1番うしろの左から4番目に Lenny Bruceが居る。

ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、
1972年のアルバム『Some Time in New York City』の『We’re All Water』の歌詞にも登場する。

『There may not be much difference
 Between Marilyn Monroe and Lenny Bruce』。

ボブ・ディランは、
1981年のアルバム『Shot of Love』で『Lenny Bruce』と曲を出している。

というわけで…

今回はシリアスなニュースが読まれる中、
美しいハーモニーが流れるサイモン&ガーファンクルの『7 O’Clock News / Silent Night』。

1966年のアルバム、
『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』からお届けしました。

聴き慣れた曲が、
何か違うものと重なると全く印象が変わるんだな。

おまけ

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