モーツァルト – ピアノ・ソナタ 第18(17)番 K.576 ニ長調

【スプートニクの恋人】の中のモーツァルト

ワンダ・ランドフスカの弾くモーツァルトのピアノ・ソナタは
あれほど温かく細やかな配慮に満ちているというのに、
どうして過小評価されているのだろう。

スプートニクの恋人

すみれとミュウは、
にぎやかな披露宴で二人だけの会話に没頭する。

音楽の話では、
バックハウスやホロヴィッツにグルダにリヒテルが出てくる。

そして、
ワンダ・ランドフスカ。

ここでは曲名は出てこないが、
ピアノ・ソナタの中の1曲が流れる。

ランドフスカはポーランド出身のピアニストで、
忘れられた楽器チェンバロを20世紀に復活させた人だね。

過小評価や過大評価は、
いつでも必ずあるものだ。

それに惑わされずに、
自分の好きを見つけられるのが1番良い。

誰が何と言おうと、
というやつだ。

でも他者の評価というものは、
発する人にもよるが多少なりとも影響を与えることになる。

そうやって、
さまざまな評価が上下する。

ピアノ・ソナタ 第18(17)番 K.576 ニ長調

さて、
今回はピアノ・ソナタ 第18(17)番 K.576 ニ長調。

モーツァルトによる自作目録には1789年7月クラヴィーア用のソナタと記入されていて、
完成したクラヴィーア・ソナタとしては最後の作品。

北ドイツ旅行の際に謁見したフリードリヒ・ヴィルヘルム二世から委嘱され、
王女フリーデリカの為に作曲されたものと考えられていたがどうも違うっぽい。

この話ってモーツァルトの手紙によって、
定説となっていたみたいだけど。

Sonate für Klavier Nr.17 D-Dur K.576
ピアノ・ソナタ 第18(17)番 K.576 ニ長調

第1楽章 Allegro ニ長調 8分の6拍子 ソナタ形式
第2楽章 Adagio イ長調 4分の3拍子 三部形式
第3楽章 Allegretto ニ長調 4分の2拍子 ロンド形式

ワンダ・ランドフスカ

ピアノは、
もちろんワンダ・ランドフスカで。

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