
微かなラジオ体操のメロディーといったところだ
暑い一日になりそうだった。
―村上春樹,風の歌を聴け
周りの家並みはまだ静かに眠り、
聴こえるものと言えば時折の電車のレールのきしみと、
微かなラジオ体操のメロディーといったところだ。
ラジオ体操のメロディーとくれば、
どうしたって小学校の夏休みを思い出さずにはいられない。
スタンプカードにハンコを押してもらうのが楽しみで、
毎朝早起きして通っていたっけ。
たかがハンコを押してもらうことが早起きのモチベーションになる、
なんて今では考えられないがそういうことだったのだ。
ラジオ体操=突撃隊
さて、
ラジオ体操と言えば『ノルウェイの森』の『突撃隊』だ。
僕ことワタナベ・トオルの学生寮のルームメイトで、
朝から部屋の中でラジオ体操をするのが彼だ。
国土地理院に入ることを目指して、
地理学を勉強している学生。
僕に蛍をくれたのは、
彼だった。
そんな突撃隊は夏休みが明けて大学が再開されても、
山梨の実家から戻ってこなくて消えてしまう。
そういえば『1973年のピンボール』で、
僕にベッドをくれた学生が出てくる。
地方の金持ち息子で大学で別のセクトの連中に殴られ作業靴で顔を蹴られ、
目を悪くして大学をやめて田舎に帰った学生。
もしかすると、
その学生って突撃隊だったりするのかもしれない。
ラジオ体操の歌
そしてラジオ体操と言えば、
新しい朝が来たで始まる『ラジオ体操の歌』だ。
そして今ではあの『ラジオ体操の歌』は、
もう映画『GANTZ』で流れるあの感じなのだ。
てめえ達の命は、
―GANTZ
無くなりました。
新しい命を
どう使おう と
私の勝手です。
という理屈なわけだす。
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