Johnny Hallyday/Adamo/Michel Polnareff

ジュークボックス

何故ジューク・ボックスにジョニー・アリディのレコードが無いのか

コマーシャルが始まると、
何故ジューク・ボックスにジョニー・アリディのレコードが無いのか、
と僕に訊ねた。
「人気がないからさ。」と僕は言った。
「じゃあフランス人歌手では誰が人気ある?」
「アダモ。」
「ありゃベルギー人だ。」
「ミッシェル・ポルナレフ。」
「糞だ。」水兵はそう言うとテーブルに戻った。

―村上春樹,風の歌を聴け

これは、
ジェイズ・バーでの僕とフランス人の水兵の会話。

フランスの国民的歌手ジョニー・アリディ、
ジューク・ボックスにそれがないのはやはり不思議なことなんだろうか?

ボクは彼のことを殆ど知らなかったし、
実際日本での人気は確かになかったはずだ。

シルヴィ・ヴァルタンの元夫で、
フランスのエルヴィスと呼ばれていた彼も2017年に亡くなって国葬レベルの葬儀が行われている。

Johnny Hallyday – Souvenirs, Souvenirs

そんなジョニー・アリディの曲、
1960年リリースの2枚目のEPの1曲目で最初に成功を収めた『Souvenirs, Souvenirs』。

元々はバーバラ・エヴァンス、
1959年リリースの『Souvenirs』のカバー。

「じゃあフランス人歌手では誰が人気ある?」「アダモ。」

サルヴァトール・アダモはシチリアの生まれで、
幼少期にベルギーに移っていて確かにフランス人じゃあない。

アダモといえば『Tombe la neige(雪は降る)』なのかもしれないけれど、
ここはRCサクセションがカバーをした『Sans toi ma mie』。

1962年にリリースされた曲で、
作詞・作曲共にアダモ本人。

RCサクセションのカバーは、
1988年リリースの『COVERS』の収録曲。

この曲、
フジテレビ『やっぱり猫が好き』のエンディングに使われていたっけ。

「ミッシェル・ポルナレフ。」「糞だ。」

フランス水夫に糞呼ばわりされてしまう、
ミッシェル・ポルナレフ。

デビュー曲は、
1966年リリースの『La poupée qui fait non(ノンノン人形)』。

ジミー・ペイジやジョン・ポール・ジョーンズが参加しているらしいけど、
それを知る前と知った後では同じ曲が少し違って聴こえたりもする。

【風の歌を聴け】で流れる他の音たちはこちら!

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