シューマン：「謝肉祭」 作品9

37曲目は2回に渡って9枚のレコード

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
37曲目シューマン：「謝肉祭」 作品9。

シューマンが1834～35年に作曲した、
初期の傑作。

この曲には、
フランス語の副題が付いている。

『Scènes mignonnes sur quatre notes』、
『四つの音符上の小さな情景』。

この曲の第8曲に『Sphinxes』というのがあるが、
これは実際に演奏されない場合もあるがここに種明かしがある。

ここには、
3つの音列が示されている。

• Es-C-H-A
• As-C-H 
• A-S-C-H

『Es-C-H-A』は自分の名前『Schumann』 の『S』 を『Es』 に転じさせ、
『ｃ=C』～『ｈ＝Ｈ』～『a=A』で『ミ♭-ド-シｰラ』。

『As-C-H』は当時シューマンが好意を抱いていたエルネスティーネ・フォン・フィリッケンの出身地、『Asch』で『ラ♭-ド-シ』。

『A-S-C-H』も『Asch』で、
『ラ-ミ♭-ド-シ』。

これらの音列が、
この曲のいたるところに散りばめられている。

まあ有名な話だけど、
なかなか面白い。

曲の構成

曲は、
全部で20曲から成る。

アルフレッド・コルトー

Alfred Cortot-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1928年

ピアノ：アルフレッド・コルトー

ソロモン

Solomon-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1952年

ピアノ：ソロモン

ゲザ・アンダ

Géza Anda-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1955年

ピアノ：ゲザ・アンダ

ロベール・カサドゥシュ

Robert Casadesus-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1956年

ピアノ：ロベール・カサドゥシュ

ヴァルター・ギーゼキング

Walter Gieseking-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1954年

ピアノ：ヴァルター・ギーゼキング

アルトゥール・ルービンシュタイン

Arthur Rubinstein-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1962年

ピアノ：アルトゥール・ルービンシュタイン

ちょっと出てくるので、
一緒に。

セルゲイ・ラフマニノフ

Sergei Rachmaninoff-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1929年

ピアノ：セルゲイ・ラフマニノフ

ヤン・パネンカ

Jan Panenka-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1950年代

ピアノ：ヤン・パネンカ

パウル・バドゥラ＝スコダ

Paul Badura-Skoda-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1951年

ピアノ：パウル・バドゥラ＝スコダ

ジェルジ・シャンドール

György Sándor-
Schumann:
Carnaval,
Op.9

1959年

ピアノ： ジェルジ・シャンドール

カップリングの曲、
『トッカータ』に触れられているのでそちらも一緒に。

というわけで…

今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

37曲目は、
シューマン：「謝肉祭」 作品9をお届けしました。

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