ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」作品16

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Louis Hector Berlioz : Harold en Italie,Op16

村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
4)はベルリオーズ 「イタリアのハロルド」作品16。

曲の構成

この曲は4つの楽章からなる、
ヴィオラ独奏付きの交響曲。

ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」作品16

第1楽章「山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面」ト長調
第2楽章「夕べの祈祷を歌う巡礼の行列」ホ長調
第3楽章「アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード」ハ長調
第4楽章「山賊の饗宴、前後の追想」ト短調

ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」作品16 6枚のレコード

ここでは、
6枚のレコードが紹介されている。

ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」作品16

・コリン・デイヴィス(Colin Davis)
 /フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra) 
 /ユーディメニューイン(Yehudi Menuhin)1963年
・コリン・デイヴィス(Colin Davis)
 /ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra)
 /今井信子 1975年
ヴァーツラフイラーチェク(Václav Jiráček)
 /チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Česká filharmonie)
 /ラディスラフチェルニー(Ladislav Černý)不明
ジョルジュプレートル(Georges Prêtre)
 /ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra)
 /ワルター・トランプラー(Walter Trampler)1969年
ディートリヒフィッシャーディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau)
 /チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Česká filharmonie)
 /ヨゼフスーク(Josef Suk)1976年
・トマス・ビーチャム(Thomas Beecham)
 /ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Philharmonic Orchestra)
 /ウィリアムプリムローズ(William Primrose)1952年

コリン・デイヴィス/フィルハーモニア管弦楽団/ユーディ・メニューイン

1枚目はコリン・デイヴィス指揮、
フィルハーモニア管弦楽団。

ヴィオラは、
ユーディメニューイン

コリン・デイヴィス/ロンドン交響楽団/今井信子

2枚目はコリン・デイヴィス指揮、
ロンドン交響楽団。

ヴィオラは、
今井信子。

ヴァーツラフ・イラーチェク/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団/ラディスラフ・チェルニー

3枚目はヴァーツラフイラーチェク指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団。

ヴィオラは、
ラディスラフチェルニー

ジョルジュ・プレートル/ロンドン交響楽団/ワルター・トランプラー

4枚目はジョルジュプレートル指揮、
ロンドン交響楽団。

ヴィオラは、
ワルター・トランプラー。

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団/ヨゼフ・スーク

5枚目はディートリヒフィッシャーディースカウ指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団。

ヴィオラは、
ヨゼフスーク

このレコードは、
残念ながら音が見つからなかった。

トマス・ビーチャム/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ウィリアム・プリムローズ

6枚目はトマス・ビーチャム/指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。

ヴィオラは、
ウィリアムプリムローズ

おまけ

ベルリオーズの「イタリアのハロルド」作品16は、
バイロンの長編詩『Childe Harold’s Pilgrimage(チャイルド・ハロルドの巡礼)』からインスピレーションを得て作曲したもの。

この曲のキッカケは、
ストラディバリウスのヴィオラを手に入れパガニーニに作曲を依頼されたことに始まる。

ただ独奏のパートがパガニーニのお気に召さず、
その後パガニーニとは関係なくつくられたもの。

ただこの曲を聴いたパガニーニは、
曲を賞賛し舞台の上で跪いてベルリオーズの手にキスをしたという話がある。

その後、
パガニーニからは手紙と共に2万フランの小切手が送られてくることになる。

Mon cher ami,
Beethoven mort,
il n’y avait que Berlioz qui pût le faire revivre ;
et moi qui ai goûté vos divines compositions,
dignes d’un génie tel que vous,
je crois de mon devoir de vous prier de vouloir bien accepter,
comme un hommage de ma part,
20,000 francs qui vous seront remis sur la présentation de l’inclus.
Croyez-moi toujours votre affectionné.

―パガニーニの手紙から

親愛なる友よ
ベートーヴェンは逝ってしまったが
その後継者はあなたベルリオーズだけだ
そしてあなたのような天才にふさわしいあなたの神聖な作品を味わった私は
賛辞としてお祝いに2万フランをあなたに寄贈することを義務と心得ました
是非お納め下さい

という感じだろうけど、
ケチで有名なパガニーニが本当に2万フランも贈ったんだろうか?

どうやら実際はパガニーニではなく、
ベルリオーズのパトロンで出版商でもあったアルマンド・ベルタンのお金らしい。

ベルリオーズの宣伝のためにパガニーニに頼んで、
一芝居打ったというところなんだろう。

もしかすると、
パガニーニはこのことで報酬をガッポリ頂いたかもしれないな。

なかなか面白いエピソード、
ではある。

さて、
この曲が最初に録音されたのは1944年のこと。

初演からは、
ちょうど110年後のこと。

6枚目に出てくるウィリアム・プリムローズのヴィオラで、
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団。

音は当然悪いけれど、
ちゃんとその音が聴ける。

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