Schumann:Piano Concerto in A minor, Op.54
村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
16)はシューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54。
曲の構成
この曲は、
3つの楽章から成っている。
第1楽章 アレグロ・アフェットゥオーソ,イ短調,4/4,ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ・グラチオーソ,へ長調,三部形式
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ イ長調 3/4 ソナタ形式
シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 9枚のレコード
ここでは、
(上)・(下)に分かれていて9枚のレコードが紹介されている。
・ヴィルヘルム・バックハウス(Wilhelm Backhaus)
/ギュンター・ヴァント(Günter Wand)
/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)1960年
・スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter)
/スタニスワフ・ヴィスウォツキ(Stanisław Wisłocki)
/ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(Orkiestra Filharmonii Narodowej Warszawie)1958年
・ルドルフ・ゼルキン(Rudolf Serkin)
/ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)
/フィラデルフィア管弦楽団(The Philadelphia Orchestra)1964年
・ヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff)
/ヨーゼフ・クリップス(Josef Krips)
/ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra)1958年
・ディヌ・リパッティ(Dinu Lipatti)
/ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)
/フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra)1947年
・ピーター・ケイティン(Peter Katin)
/ユージン・グーセンス(Eugène Goossens)
/ロンドン交響楽団(London Symphony Orchestra)1965年
・レオン・フライシャー(Leon Fleisher)
/ジョージ・セル(George Szell)
/クリーヴランド管弦楽団(The Cleveland Orchestra)1962年
・モニク・アース(Monique Haas)
/オイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum)
/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)1951年
・ゲザ・アンダ(Géza Anda)
/ファエル・クーベリック(Rafael Kubelík)
/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)1964年
ヴィルヘルム・バックハウス/ギュンター・ヴァント
1枚目は、
ヴィルヘルム・バックハウスのピアノ。
ギュンター・ヴァント指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
スヴャトスラフ・リヒテル/スタニスワフ・ヴィスウォツキ
2枚目は、
スヴャトスラフ・リヒテルのピアノ。
スタニスワフ・ヴィスウォツキ指揮、
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団。
ルドルフ・ゼルキン/ユージン・オーマンディ
3枚目は、
ルドルフ・ゼルキンのピアノ。
ユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団。
ヴィルヘルム・ケンプ/ヨーゼフ・クリップス
4枚目は、
ヴィルヘルム・ケンプのピアノ。
ヨーゼフ・クリップス指揮、
ロンドン交響楽団。
ディヌ・リパッティ/ヘルベルト・フォン・カラヤン
5枚目は、
ディヌ・リパッティのピアノ。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、
フィルハーモニア管弦楽団。
ピーター・ケイティン/ユージン・グーセンス
6枚目は、
ピーター・ケイティンのピアノ。
ユージン・グーセンス指揮、
ロンドン交響楽団。
レオン・フライシャー/ジョージ・セル
7枚目は、
レオン・フライシャーのピアノ。
ジョージ・セル指揮、
クリーヴランド管弦楽団。
モニク・アース/
8枚目は、
モニク・アースのピアノ。
オイゲン・ヨッフム指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
ゲザ・アンダ/ラファエル・クーベリック
9枚目は、
ゲザ・アンダのピアノ。
ラファエル・クーベリック指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
おまけ
さて、
今回はシューマン唯一のピアノ協奏曲イ短調作品54。
1845年の作品で、
翌年が初演。
妻のクララが、
ピアノを弾いている。
この曲は、
1840年に結婚したクララの為に翌年書いた曲『ピアノと管弦楽のための幻想曲』が元。
この『ピアノと管弦楽のための幻想曲』に手を加えて第一楽章にして、
新たに第2・3楽章を加えてこのピアノ協奏曲が出来上がっている。
そもそもピアノ協奏曲を最初から作りたかったシューマンだけど、
オーケストレーションが苦手だったらしく最初は『ピアノと管弦楽のための幻想曲』止まり。
数年後にメンデルスゾーンのピアノ協奏曲を聴いて、
なんとか自分もと思いこのピアノ協奏曲を仕上げたらしい。
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