チャイコフスキー 交響曲第2番「小ロシア」ハ短調 作品17

Tchaikovsky：Symphony No.2 in C minor, Op.17

村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
17）はチャイコフスキー 交響曲第2番「小ロシア」ハ短調 作品17。

曲の構成

この曲は、
4つの楽章で成っている。

チャイコフスキー 交響曲第2番「小ロシア」ハ短調 作品17 5枚のレコード

ここでは、
5枚のレコードが紹介されている。

トーマス・ビーチャム/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

1枚目はトーマス・ビーチャム指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。

ゲオルク・ショルティ/パリ音楽院管弦楽団

2枚目はゲオルク・ショルティ指揮、
パリ音楽院管弦楽団。

カルロ・マリア・ジュリーニ/フィルハーモニア管弦楽団

3枚目はカルロ・マリア・ジュリーニ指揮、
フィルハーモニア管弦楽団。

エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソビエト国立交響楽団

4枚目はエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソビエト国立交響楽団。

アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団

5枚目はアンドレ・プレヴィン指揮、
ロンドン交響楽団。

ただこれは、
音が見つからず。

おまけ

さて、
チャイコフスキー 交響曲第2番「小ロシア」ハ短調 作品17。

この曲の『小ロシア』はチャイコフスキーが付けたわけではなく、
ロシアの音楽評論家ニコライ・カシュキンが名付けたもの。

この曲でチャイコフスキーが、
3つの民謡を用いて非常な効果を挙げていることからそうなったらしい。

引用されている3つの民謡は、
第1楽章に出てくるロシア民謡『母なるヴォルガを下りて（Вниз по матушке, по Волге）』。

第2楽章に出てくるウクライナ民謡『回れ、私の糸車（Пряди, моя пряха）』、
そして第4楽章に出てくる『鶴（Журавель）』。

1872年に作曲されたこの曲は、
1880年に改訂されている。

第1楽章は、
序奏とコーダだけが原型を留めていてあとは書き直されている。

第2楽章は、
管弦楽法に手が入れられている。

第3・4楽章は、
曲を切り詰めて管弦楽法に手が入れられている。

チャイコフスキー自身は改訂して満足だったみたいだけど、
原典版の方が良いという人もいる。

例えば原典版初演の指揮者エドゥアルド・ナープラヴニークとか、
チャイコフスキーの弟子セルゲイ・タネーエフとか。

この曲に『小ロシア』と名付けたニコライ・カシュキンとか、
まあそれぞれの感じ方だろうけど。

ちなみに、
ここで紹介されているものは全て改訂版を用いている。

原典版は、
こんな感じ。

ジェフリー・サイモン指揮、
ロンドン交響楽団（1982年）。

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