モーツァルト – ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457

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【ダンス・ダンス・ダンス】の中のモーツァルト

誰かがつっかえながらモーツァルトのピアノ・ソナタを聴いていた。

ダンス・ダンス・ダンス

牧村拓の家でビールを飲みながら、
僕は彼からユキの面倒を見てくれと頼まれる。

あたりはずいぶん暗くなっていて、
近くで犬が神経質そうに吠えている。

現実がすうっと溶けて、
まるである種の天体みたいなかたちのひとつの丸いカオスの球になっている。

モーツァルトのピアノ・ソナタ

そんな時に鳴っている、
モーツァルトのピアノ・ソナタ。

完成作品は、
全部で18曲。

どれが、
鳴っているだろう?

ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457

これなんか、
つっかえながら弾いてそうだなと思い浮かべた曲がある。

それが、
ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457。

Klavierquartett g-Moll KV 478
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457

第1楽章 Molto Allegro ハ短調 4分の4拍子 ソナタ形式
第2楽章 Adagio 変ホ長調 4分の4拍子
第3楽章 Allegro assai  ハ短調 4分の3拍子

これと第9番(旧第8番)イ短調 K.310 (300d)だけが、
ピアノ・ソナタでは短調の曲だね。

1784年にウィーンで作曲されて、
テレーゼ・トラットナー夫人に献呈されている。

この人は、
モーツァルトの楽譜の写譜をしていたフォン・トラットナーの奥さん。

そして、
モーツァルトのピアノの弟子でもあった。

グレン・グールド

グレン・グールド生誕90年・没後40年特別企画、
今は亡き坂本龍一が独自の視点で解き明かしたグレン・グールド 坂本龍一セレクション。

ここでは、
選ばれていないけどやはり彼の演奏で。

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