プーランク 「スターバト・マーテル」

poulenc-stabat-mater-pour-soprano-solo-choeur-mixte-et-orchestre

Poulenc:Stabat Mater, pour soprano solo,chœur mixte et orchestre

村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
15)はプーランク 「スターバト・マーテル」。

曲の構成

この曲は、
12曲から構成されている。

プーランク 「スターバト・マーテル」

01 悲しみに沈める聖母は涙にくれて
 (Stabat mater dolorosa)Très calme
02 嘆き悲しみ、苦しめる御子の魂を
 (Cujus animam gementem)Allegro molto – Très violent
03.おお、神のひとり子の
 (O quam tristis)Très lent
04 尊き御子の苦しみを
 (Quae moerebat)Andantino
05 これほどまでに嘆きたまえる
 (Quis est homo) Allegro molto – Prestissimo
06 また瀕死のうちに見捨てられ
 (Vidit suum )Andante
07 愛の泉なる御母よ
 (Eja mater)Allegro
08 わが心がその御心にかなうべく
 (Fac ut ardeat)Maestoso
09 聖なる母よ
 (Sancta mater)Moderato – Allegretto
10 われにキリストの死を負わしめ
 (Fac ut portem )Tempo de Sarabande
11 おお乙女よ、審判の日に
 (Inflammatus et accensus) Animé et très rythmé – Adagio subit
12 肉体が死するとき
 (Quando corpus) Très calme

プーランク 「スターバト・マーテル」 3枚のレコード

ここでは、
3枚のレコードが紹介されている。

プーランク 「スターバト・マーテル」 3枚のレコード

ジョルジュプレートル(Georges Prêtre)
 /パリ音楽院管弦楽団(Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire)
 /レジーヌ・クレスパン(Régine Crespin)1964年
ジョルジュプレートル(Georges Prêtre)
 /フランス国立管弦楽団(Orchestre national de France)
 /バーバラヘンドリックス(Barbara Hendricks)1984年
ルイフレモー(Louis Frémaux)
 /コンセールコロンヌ(Concerts Colonne)
 /ジャクリーヌブルメール (Jacqueline Brumaire)1957年

ジョルジュ・プレートル/パリ音楽院管弦楽団/レジーヌ・クレスパン

1枚目はジョルジュプレートル指揮、
パリ音楽院管弦楽団。

ソプラノは、
レジーヌ・クレスパン。

ジョルジュ・プレートル/フランス国立管弦楽団/バーバラ・ヘンドリックス

2枚目はやはりジョルジュプレートル指揮、
フランス国立管弦楽団

ソプラノは、
バーバラヘンドリックス

ルイ・フレモー/コンセール・コロンヌ/ジャクリーヌ・ブルメール

3枚目はルイフレモー指揮、
コンセールコロンヌ

ソプラノは、
ジャクリーヌブルメール

おまけ

フランシス・プーランクのスターバト・マーテル FP.148、
Stabat Mater, pour soprano solo,chœur mixte et orchestre。

ソプラノ独唱と混声5部合唱、
三管編成の管弦楽によって演奏される宗教曲。

スターバト・マーテルは、
聖母哀傷。

元々13世紀キリスト教の賛美歌で、
イエス・キリストの十字架での受難を通じて彼の母マリアの苦しみを描いたもの。

詩はフランシスコ会修道士のヤコポーネ・ダ・トーディ、
もしくは教皇インノケンティウス3世のいずれかの作と考えられている。

多くの作曲家が、
この詩を用いて作曲していてこの曲もその1つ。

1949年に当時のパリの中心的芸術家のひとりである、
画家クリスティアン・ベラールが亡くなった。

ジャン・コクトーの映画や舞台の美術なども手掛けた人で、
プーランクの友人でもあった。

プーランクは彼の死に際しレクィエムを書こうとしたけど、
友人の魂を慰める為の祈りの心を聖母マリアに向けて書くことにしてできたのがこの曲。

01 悲しみに沈める聖母は涙にくれて(Stabat mater dolorosa)

Stabat Mater dolorosa
Juxta crucem lacrimosa
dum pendebat Filius.

御子の磔られたまへるや
悲哀める母は涙に咽びて
十字架の下に佇めり

02 嘆き悲しみ、苦しめる御子の魂を(Cujus animam gementem)

Cujus animam gementem,
contristatam ac dolentem
pertransivit gladius.

歎き憂ひ悲しめる其霊魂は
鋭き刄にて
貫ぬかれたり

03.おお、神のひとり子の(O quam tristis)

O quam tristis et afflicta
fuit illa benedicta
mater Unigeniti!

天主の惟一りなる御子の尊き母が
憂ひ悲み給へるは
ああ幾何ぞや

04 尊き御子の苦しみを(Quae moerebat)

Quæ mœrebat et dolebat
Pia Mater cum videbat
(Et tremebat cum videbat)
Nati pœnas inclyti.

尊き御子の苦痛を見給へる
慈悲深き母は
悲哀に沈めり(震へり)

05 これほどまでに嘆きたまえる(Quis est homo)

Matrem Christi si videret
in tanto supplicio?

Quis non posset contristari,
Matrem Christi contemplari
dolentem cum Filio?

Pro peccatis suæ gentis
vidit Jesum in tormentis
et flagellis subditum.

基督の御母の斯く
困難に逢ひ給へるを見て
誰か涙を注がざる者あらんや

基督の御母の斯くその御子と共に
苦み給ふを見ては
誰か悲まざる者あらんや

聖母は
イエズスの己れが民の罪の為に
責められ鞭たれ給へるを見

06 また瀕死のうちに見捨てられ(Vidit suum )

Vidit suum dulcem natum
morientem desolatum
dum emisit spiritum.

また最愛の
御子の息絶々に
悶へ悩み給へるを見たり

07 愛の泉なる御母よ(Eja mater)

Eja Mater fons amoris
me sentire vim doloris
fac, ut tecum lugeam.

慈悲の泉なる母よ
我をし御悲哀の程を感ぜせしめ
共に涙を流さしめ給へ

08 わが心がその御心にかなうべく(Fac ut ardeat)

Fac, ut ardeat cor meum
in amando Christum Deum
ut sibi complaceam.

我が心をして
天主基督を愛するの火に燃えしめ
一にその御心に協はしめ給へ

09 聖なる母よ(Sancta mater)

Sancta Mater, istud agas,
crucifixi fige plagas
cordi meo valide.

Tui Nati vulnerari,
tam dignati pro me pati,
pœnas mecum divide.

Fac me vere tecum flere,
crucifixo condolere,
donec ego vixero.

Juxta Crucem tecum stare,
te libenter sociare
in planctu desidero.

Virgo virginum præclara,
mihi jam non sis amara,
fac me tecum plangere.

ああ聖母よ
十字架に釘附られ給へる御子の創を
我の心に深く貫かせ給へ

我の為に斯く苦み
傷けられ給ひし御子の苦痛を
我に分ち給へ

命のあらん限り
汝と共に涙を流して
我にも磔られ給ひし耶鮮を労るを得せしめ給へ

我十字架の側に
汝と立ちて
相共に歎かんことを望む

童貞の中
最も勝れたる童貞願はくば
我を排け給はずして共に歎くを得せしめ給へ

10 われにキリストの死を負わしめ(Fac ut portem )

Fac ut portem Christi mortem,
passionis fac consortem,
et plagas recolere.

Fac me plagis vulnerari,
Cruce hac inebriari,
ob amorem Filii.

我に基督の死を負はし
其の苦難を共にせしめ
其の創を思ひ運らせしめ給へ

御子の創を我に貫かしめ
其の十字架と御子への愛を以て
我を酔しめ給へ

11 おお乙女よ、審判の日に(Inflammatus et accensus)

Inflammatus et accensus per te Virgo,
sim defensus
in die judicii.

Christe,
cum sit hunc exire,
da per Matrem me venire ad palmam victoriæ.

聖なる童貞女よ
地獄の火に我が焚けざらん為
審判の日に我を守り給へ

ああ基督よ
我が此の世を去らんとするに当りてや
御母に頼りて勝利の報を得せしめ給へ

12 肉体が死するとき(Quando corpus)

Quando corpus morietur,
fac ut animæ donetur
Paradisi gloria. Amen.

肉身は死して朽るとも
霊魂には
天堂の栄福を蒙らしめ給へ アーメン

―Poulenc:Stabat Mater, pour soprano solo,chœur mixte et orchestre

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