ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67

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31曲目は5枚のレコード

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
31曲目ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67

1807年から1808年にかけて作曲されたもので、
交響曲第6番「田園」へ長調 作品68と並行してつくられている。

だから、
作品番号が連続しているんだね。

この2つの交響曲は、
初演も同じ時に行われている。

1808年、
ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場。

ただ、
2部構成4時間に渡る演奏会は失敗に終わったみたいだ。

もちろん、
その後すぐに評価は高まったけど。

この曲が『運命』と呼ばれるようになったのは、
ベートーヴェンがそう命名したからというわけではない。

ベートーヴェンの秘書、
アントン・シンドラーのエピソードからだ。

シンドラーの『冒頭の4つの音は何を示すのか』という質問に、
ベートーヴェンが 『このように運命は扉をたたく』と答えたことに由来するとされている。

ただ、
信憑性に問題があるらしい。

シンドラーが、
ベートーヴェンの『会話帳』を改ざんしていたからだ。

とはいえ、
今でも『運命』と呼ばれているには変わりない。

ベートーヴェンの弟子カール・ツェルニーは、
散歩中に聞いたキアオジの鳴き声から発想を得たと言っているがこれも定かではない。

曲の構成

この曲は、
4つの楽章から成っている。

第1楽章
 アレグロ・コン・ブリオ
 ハ短調
 4分の2拍子
 ソナタ形式
第2楽章
 アンダンテ・コン・モート
 変イ長調
 8分の3拍子
 変奏曲
第3楽章
 アレグロ・アタッカ 
 ハ短調 
 3分の4拍子
 複合三部形式
第4楽章
 アレグロ・プレスト 
 ハ長調 
 4分の4拍子
 ソナタ形式

アルトゥール・トスカニーニ/NBC交響楽団

Arturo Toscanini,
The NBC Symphony Orchestra-
Beethoven:
Symphony No. 5 in C minor

1938年

指揮:アルトゥール・トスカニーニ
演奏:NBC交響楽団

1952年録音のものが出てくるので、
そちらも。

エーリッヒ・クライバー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

Erich Kleiber,
Royal Concertgebouw Orchestra-
Beethoven:
Symphony No. 5 in C minor

1953年

指揮:エーリッヒ・クライバー
演奏:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

カール・ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

Karl Böhm,
Berlin Philharmonic-
Beethoven:
Symphony No. 5 in C minor

1953年

指揮:カール・ベーム
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ホルスト・シュタイン/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

Horst Stein,
London Philharmonic Orchestra-
Beethoven:
Symphony No. 5 in C minor

1963年

指揮:ホルスト・シュタイン
演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

イーゴリ・マルケヴィッチ/ラムルー管弦楽団

Igor Markevitch,
Orchestre Lamoureux-
Beethoven:
Symphony No. 5 in C minor

1960年

指揮:イーゴリ・マルケヴィッチ
演奏:ラムルー管弦楽団

というわけで…

今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

31曲目は、
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67をお届けしました。

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