38曲目は2枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
38曲目ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 ト短調 作品40。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は、
全部で4つ。
ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 作品1(1890-91年)
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18(1900-01年)
ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30(1909年)
ピアノ協奏曲第4番 ト短調 作品40(1924-26年)
その最後の協奏曲が、
この曲になる。
この頃ラフマニノフは、
既にロシアを離れている。
ロシアを去った後のラフマニノフの作品は数少ないけど、
そのうちの1曲。
初演後に曲が長すぎると、
第3楽章を中心に大幅に改訂されて1928年に出版。
更に1938年に大規模な改訂、
その最終稿はラフマニノフ死後の1944年に出版。
現在数多く演奏されているのが、
この改定稿。
ラフマニノフ自身の録音が残っているのも、
この版だ。
ちなみに、
初演はラフマニノフのピアノ。
指揮はレオポルド・ストコフスキー、
演奏はフィラデルフィア管弦楽団。
曲の構成
第1楽章
アレグロ・ヴィヴァーチェ(アラ・ブレーヴェ)
ト短調
2分の2拍子
自由なソナタ形式
第2楽章
ラルゴ
不安定なハ長調
4分の4拍
三部形式
第3楽章
アレグロ・ヴィヴァーチェ
ト短調 – ト長調
4分の3拍子
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
Arturo Benedetti Michelangeli,
Ettore Gracis,
Philharmonia Orchestra-
Rachmaninoff:
Piano Concerto No.4 in G minor,
Op.40
1957年
ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
指揮:エットーレ・グラシス
演奏:フィルハーモニア管弦楽団
アール・ワイルド
Earl Wild,
Jascha Horenstein,
Royal Philharmonic Orchestra-
Rachmaninoff:
Piano Concerto No.4 in G minor,
Op.40
1967年
ピアノ:アール・ワイルド
指揮:ヤッシャ・ホーレンシュタイン
演奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
おまけ
Arturo Benedetti Michelangeli,
Ettore Gracis,
Philharmonia Orchestra-
Ravel:
Piano Concerto In G Major
1957年
ピアノ:アール・ワイルド
指揮:ヤッシャ・ホーレンシュタイン
演奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
カップリングの、
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト短調のことに触れられているので一緒に。
Earl Wild,
Jascha Horenstein,
Royal Philharmonic Orchestra-
Saint-Saëns:
Piano Concerto No.2 in G minor,
Op.22
1967年
ピアノ:アール・ワイルド
指揮:ヤッシャ・ホーレンシュタイン
演奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
カップリングの、
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22に触れられているので。
Earl Wild,
Arthur Fiedler,
Boston Pops Orchestra
Gershwin:
Rhapsody in Blue
1960年
ピアノ:アール・ワイルド
指揮:アーサー・フィドラー
演奏:ボストン・ポップス・オーケストラ
ガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』のことが出てくるので、
これも一緒に。
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
38曲目は、
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 ト短調 作品40をお届けしました。
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