モーツァルトの四手のための小品
一度だけ、
ー村上春樹,一人称単数,クリームp28
モーツァルトの四手のための小品を連弾したことがある。
『クリーム』に出てくるのは、
『モーツァルトの四手のための小品』。
残念ながら(とボクは思った)タイトルの『クリーム』は、
ジャック・ブルース/エリック・クラプトン/ジンジャー・ベイカーのクリームとは何ら関係がない。
ここで登場するモーツァルトの四手のための小品は、
6曲あるピアノの連弾用に作曲されたピアノソナタ『四手のためのピアノ・ソナタ』のどれかだろう。
クローチェによって描かれた、
幼いモーツァルトと姉ナンネルが並んで1つの鍵盤の前に座っている有名な家族肖像画がある。
四手のクラヴィーア演奏は、
モーツァルトにとって重要な役割を果たしていたはずだ。
6曲のうち、
最後の1曲は未完に終わっている。
1番最初の作品は、
さすが天才モーツァルトだけあって9歳の時に既につくられている。
ピアノの連弾ってなんとなく懐かしい感じがするけど、
こんな曲を連弾した記憶はもちろんない。
モーツァルト – 四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)
今回は6つある中から、
四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)。
演奏はマルタ・アルゲリッチと、
アレクサンドル・ラビノヴィッチ・バラコフスキーの連弾。
これはモーツァルト9歳の時ではなくて、
18歳の時の作品だ。
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