モーツァルト – 四手のためのピアノソナタ

ピアノ

モーツァルトの四手のための小品

一度だけ、
モーツァルトの四手のための小品を連弾したことがある。

ー村上春樹,一人称単数,クリームp28

『クリーム』に出てくるのは、
『モーツァルトの四手のための小品』。

残念ながら(とボクは思った)タイトルの『クリーム』は、
ジャック・ブルース/エリック・クラプトン/ジンジャー・ベイカーのクリームとは何ら関係がない。

ここで登場するモーツァルトの四手のための小品は、
6曲あるピアノの連弾用に作曲されたピアノソナタ『四手のためのピアノ・ソナタ』のどれかだろう。

クローチェによって描かれた、
幼いモーツァルトと姉ナンネルが並んで1つの鍵盤の前に座っている有名な家族肖像画がある。

四手のクラヴィーア演奏は、
モーツァルトにとって重要な役割を果たしていたはずだ。

モーツァルト – 四手のためのピアノ・ソナタ

・四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.19d
・四手のためのピアノソナタ 変ロ長調 K.358 (186c)
・四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)
・四手のためのピアノソナタ ヘ長調 K.497
・四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.521
・四手のためのピアノソナタ ト長調 K.357 (497a)

6曲のうち、
最後の1曲は未完に終わっている。

1番最初の作品は、
さすが天才モーツァルトだけあって9歳の時に既につくられている。

ピアノの連弾ってなんとなく懐かしい感じがするけど、
こんな曲を連弾した記憶はもちろんない。

モーツァルト – 四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)

今回は6つある中から、
四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)。

モーツァルト – 四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)

Sonate in B für Klavier zu vier Händen KV 358 (186c)
第1楽章 Allegro
第2楽章 Adagio
第3楽章 Molto Presto

演奏はマルタ・アルゲリッチと、
アレクサンドル・ラビノヴィッチ・バラコフスキーの連弾。

これはモーツァルト9歳の時ではなくて、
18歳の時の作品だ。

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