Irma Thomas – Ruler Of My Heart
A1:Everybody Needs Somebody To Love
(Solomon Burke/ Jerry Wexler/Bert Russell)
A2:Down Home Girl
(Jerry Lieber/Arthur Butler)
A3:You Can’t Catch Me
(Chuck Berry)
A4:Time Is On My Side
(Norman Meade)
A5:What A Shame
(Mick Jagger/ Keith Richard)
A6:Grown Up Wrong
(Mick Jagger/Keith Richard)
B1:Down The Road Apiece
(Don Raye)
B2:Under The Boardwalk
(Arthur Resnick/Kenny Young)
B3:I Can’t Be Satisfied
(McKinley Morganfield)
B4:Pain In My Heart
(Naomi Neville)
B5:Off The Hook
(Mick Jagger/Keith Richard)
B6:Susie Q
(Eleanor Broadwater/ Dale Hawkins/Stan Lewis)
さて、
ストーンズがUK2ndアルバム『The Rolling Stones No. 2』でカヴァーした曲の6曲目。
今回はオーティス・レディング、
1964年のアルバム・タイトルにもなっている『Pain In My Heart』。
元々はナオミ・ネビルこと、
アラン・トゥーサンが書いた曲だね。
それが、
『Ruler Of My Heart』。
アーマ・トーマスが、
1964年にリリースしたシングルだ。
B面はこれまたカッコイイ、
『Hittin’ On Nothing』。
Otis Redding – Pain In My Heart
その後タイトルと歌詞を替えてリリースしたのが、
オーティス・レディングの『Pain In My Heart』。
だから、
ある意味本当のオリジナルはアーマの方と言えなくもない。
ただストーンズのアルバムでは、
この曲のクレジットは『Redding-Walden』になっていた。
これはもちろんオーティス・レディングと、
ビジネス・パートナーのフィル・ウォルデンのこと。
この曲をフィルが歌詞だけ替えて、
オーティスとの共作として著作権登録をしちゃったらしい。
なので、
オーティスのシングルのクレジットも当然『Redding-Walden』。
しかもこの曲、
R&Bチャートで11位とヒットしてしまう。
まあそうなるとオリジナルのアラン・トゥーサンはお怒りになるわけで、
結局訴訟を起こして勝訴することになる。
だから『Pain In My Heart』も、
クレジットは『Naomi Neville』に統一されているのだ。
ストーンズがカヴァーした時は、
これはもう単純に『Redding-Walden』の『Pain In My Heart』をカヴァーしたと思っていたんだろう。
あれこれあったにしても、
オーティスの唄うこの曲の価値が下がることなど全くないくらい素晴らしい。
もちろんアーマの真のオリジナルも、
悪くない。
ちなみにこちらのB面は、
クレジットは同じ『Something Is Worrying Me』。
The Rolling Stones – Pain In My Heart
この曲はミックがしっかり頑張って唄ってはいるけど、
やはりオーティスやアーマのようにはいかないのだ。
あとは、
アレンジの違いが大きいのかもしれない。
ちなみにここでピアノを弾いているのは、
スチュではなくジャック・ニッチェだ。
この曲は、
1965年リリースのUK3rdEP『got LIVE if you want it!』にも出てくる。
他のカヴァー
これといったカヴァーはないんだけど、
これなんかはどうかな?
ニーナ・ハーゲン、
1991年のアルバム『Street』に登場する。
『Pain In My Heart』ではなくて、
『Ruler Of My Heart』の方だ。
というわけで…
ストーンズがUK2ndアルバム『The Rolling Stones No. 2』でカヴァーした曲の6曲目、
オーティス・レディングがオリジナルの『Pain In My Heart』。
とは言え、
この曲の元々はアーマ・トーマスの『Ruler Of My Heart』。
オーティスとアーマ、
そしてストーンズのカヴァー。
更に、
ニーナ・ハーゲンの『Ruler Of My Heart』の方のカヴァー。
元がスゴイから、
カヴァーで良いのがあまりないのだ。
以前に出てきたものも含めて、
これで『The Rolling Stones No. 2』で彼らがカヴァーした曲はおしまいになる。
他のストーンズのカヴァーはこちら!
おまけ
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