『デレク・アンド・ドミノズ』とかオーティス・レディングとかドアーズとか

村上春樹の短編集『女のいない男たち』のタイトル作『女のいない男たち』に登場するのは、デレク・アンド・ドミノズ/オーティス・レディングと/ドアーズ。害のないエレベーターで流れているような音楽に比べたら全然良い趣味だ。まあこれは好みの問題だな。

よく『エレベーターの中で流れているような音楽』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』のタイトル作『女のいない男たち』に登場するのは、よくエレベーターの中で流れているような音楽—つまりパーシー・フェイスだとか、マントヴァーニだとか、レイモンド・ルフェーブルだとか…。いわゆる無害な音楽たち。

『クリフォード・ブラウン』のソロも違うものに聞こえる

村上春樹の短編集『女のいない男たち』のタイトル作『女のいない男たち』に登場するのは『クリフォード・ブラウン』。ジャズ・ミュージシャンにしては珍しく酒やドラッグには一切手を出さず品行方正で誠実な人柄だったらしいが僅か25歳で亡くなってしまう。

ベン・ウェブスターの吹く『マイ・ロマンス』の美しいソロ

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、スウィング期の3大テナー・サックス・プレイヤーの1人、ベン・ウェブスターの吹く『マイ・ロマンス』。この曲は元々1935年のミュージカル『ジャンボ(Jumbo)』の主題歌だったね。

古風なジャズ『テディ・ウィルソン/ヴィック・ディッケンソン/バック・クレイトン』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、『テディ・ウィルソン、ヴィック・ディッケンソン、バック・クレイトン、そういう古風なジャズ』。こういった感じの音をときどき無性に聴きたくなるという気持ちは何となくわかる気がするな。

エロール・ガーナーの『ムーングロウ』/バディー・デフランコの『言い出しかねて』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、音符が読めなかった左利きのジャズ・ピアニストであるエロール・ガーナーの『ムーングロウ』とビ・バップ以降もモダンなアプローチを追求し続けたバディー・デフランコの『言い出しかねて』。

『ジョージア・オン・マイ・マインド』の入った古いコロンビアのLP

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、ビリー・ホリデーの『ジョージア・オン・マイ・マインド』の入った古いコロンビアのLP。この曲の入ったビリー・ホリデーのLPはわからないが、1941年の音源はCDで聴くことができる。

『ジェリコの戦い』が入っているコールマン・ホーキンズのLP

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは『ジェリコの戦い』が入っているコールマン・ホーキンズのLPだ。1962年8月13日・15日、ニューヨークの『ヴィレッジ・ゲイト』でのライヴをレコーディングした晩年の音は素晴らしい。

『アート・テイタム』のソロ・ピアノのレコード

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは『アート・テイタム』。視覚障害者でありながら超絶技巧を誇り様々なジャンルのピアニストに影響を与えたアメリカのジャズ・ピアニスト。ジャズ・ピアノの神様と言われるけど、まさに神の領域。

居間のグランド・ピアノで弾く『マイ・ウェイ』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『独立器官』に登場するのは『マイ・ウェイ』だ。クロード・フランソワのフランス語の『Comme d'habitude』の権利を手に入れたポール・アンカが英語の歌詞を書き、フランク・シントラが唄った曲だね。
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