Nelson Riddle – Route 66 Theme

流れているのは音楽ではなくて「ルート66」の再放送だけど

僕はカウンターの中にあるポータブル・テレビの「ルート66」の再放送を眺めながらそう答えた。

―村上春樹,風の歌を聴け

さて、
村上春樹『風の歌を聴け』で流れている音楽。

流れているのは音楽ではなくて「ルート66」の再放送だけど、
ドラマでは当然主題歌が流れるわけだしね。

ところでドラマや映画に主題歌があるのが当たり前になったのは一体いつからなんだろう？
映画のサイレント時代でも楽隊が生で演奏して上映したりしていたらしいけど。

当たり前に思っていることがどうやって始まったのか？なんて、
意外に知らないものなのだ。

ネルソン・リドル – ルート66テーマ

まあそれは置いておいて、
この「ルート66」の主題歌はいわゆるボビー・トゥループの『Route 66』じゃあない。

ネルソン・リドルが作曲した、
このドラマ用のオリジナルだ。

1962年リリースの、
リドル13枚目のアルバム『Route 66 Theme and Other Great TV Themes』のオープニング曲。

このアルバム、
第5回グラミー賞最優秀器楽テーマ賞とグラミー賞最優秀器楽編曲賞にノミネートされている。

Bobby Scott – A Taste Of Honey

ただ残念ながら、
ノミネート止まり。

第5回グラミー賞最優秀器楽テーマ賞は、
1960年リリースのボビー・スコットのアルバム『A Taste of Honey』のタイトル曲。

Henry Mancini – Baby Elephant Walk

第5回グラミー賞最優秀器楽編曲賞の方は、
映画『Hatari!』で流れるヘンリー・マンシーニの『Baby Elephant Walk』だった。

Route 66

ところで『Route 66』は、
1960年から4年間CBSで放映されたTVドラマ。

アメリカの大学を卒業した若者コンビが、
シボレー・コルベットで旅する中の出来事を描くロードムービー。

日本でも1962年からNHK総合テレビ、
その後吹き替え声優を変更してフジテレビにて放送されてかなり人気だったらしい。

確か再放送で見た記憶があるようなないような、
多分自分で見ようと思って見たわけではないような小さい頃だったからなのか印象が殆どない。

アメリカのTVドラマって、
昔から随分と日本でも放映されている。

いったいいつ頃から、
どんなものがあったんだろう？

ボクが印象に残っているのは再放送だけれど、
例えば『奥様は魔女』とか『コンバット』とか。

『大草原の小さな家』とか『長靴下のピッピ』とか、
『刑事コロンボ』とか『スパイ大作戦』とか…まあ色々思い出す。

多分最後は『ツイン・ピークス』くらいで、
多分今もいろいろと新しいものがあるんだろうけど全然見ない。

音楽と同じで、
なかなか新しいものに関心が持てず昔のものしか見ないのだ。

これは、
ナゼなんだろう？

やはり、
ボクの時間は何処かでいつの間にか止まってしまったままだからなんだろうか？

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