ベートーヴェンのピアノ協奏曲第一番、三楽章の一節だった。
…そのメロディーはなんとベートーヴェンのピアノ協奏曲第一番、
―村上春樹,一人称単数,チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ,p67
三楽章の一節だった。
こんなメロディーだ。
…私はあの一番のコンチェルトが昔から大好きだった。
何度も何度も聴いたものだよ。
シュナーベルの演奏するSPレコードでね。
これは『僕』の夢に出てきたチャーリー・パーカーが、
自分が死ぬときに考えていたことを語る場面。
まさかここでベートーヴェンのピアノ協奏曲第一番が出てくるとは思わなかったけど、
なかなか面白い。
ベートーヴェンが書いたメロディの中で、
最高にスイングする一節だと語るのは三楽章のピアノのソロ・パート。
シュナーベルは、
もちろんアルトゥル・シュナーベル。
世界で初めて、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音を完成させた人だね。
シュナーベル – ベートーヴェン – ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15
ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15は、
1932年3月23日にマルコム・サージェント指揮/ロンドン交響楽団との共演。
第3楽章、
Rondo Allegro ハ長調 2/4拍子。
そんな昔の音源も、
今では音楽配信サービスやCDですぐに聴けちゃうというのはある意味スゴイことだ。
便利になった分だけ失ったものものも多いなんて言うけれど、
便利なことは悪いことばかりではないし得るものも多い。
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