(Get Your Kicks on) Route 66

ルート66

やっと1stアルバムをリリース

April 17, 1964 1st Album(UK) The Rolling Stones

 A1:Route 66
    (Bobby Troup)
 A2:I Just Want to Make Love to You
    (Willie Dixon)
 A3:Honest I Do
    (Jimmy Reed)
 A4:Mona (I Need You Baby)
    (Ellas McDaniel)
 A5:Now I’ve Got a Witness
    (Nanker Phelge)
 A6:Little by Little
    (Nanker Phelge, Phil Spector)
 B1:I’m a King Bee
    (James Moore)
 B2:Carol
   (Chuck Berry)
 B3:Tell Me (You’re Coming Back)
   (Mick Jagger, Keith Richards)
 B4:Can I Get a Witness
   (Brian Holland, Lamont Dozier, Eddie Hollandss)
 B5:You Can Make It If You Try
   (Ted Jarrett)
 B6:Walking the Dog
   (Rufus Thomas)

※May 29, 1964 1st Album(US)England’s Newest Hit Makers。
 UK盤から『Mona (I Need You Baby)』をカット、
 替わりに『Not a Fade Away』を1曲目に収録。

さて、
ストーンズがカヴァーした曲。

今回からは1964年にやっとリリースされた、
1stアルバム『The Rolling Stones』から。

イギリスではビートルズの『With the Beatles』を蹴落として、
12週に渡って連続ナンバー・ワンをキープしている。

オリジナルをまだほとんどつくっていない時期だから、
12曲中3曲以外は全てカヴァー。

ビートルズの1stもカヴァーが多いけれど、
14曲中8曲はオリジナルと考えるとストーンズはかなり多い。

その3曲中2曲は、
クレジットが『ナンカー・フェルジ』。

『Now I’ve Got a Witness』と、
『Little by Little』。

『Now I’ve Got a Witness』 の方には、
フィル・スペクターの名前も。

ミックとキースのクレジットは1曲、
『Tell Me』だけ。

ツアーの合間のレコーディングだったからなのか、
オリジナルを入れることにあまり執着していなかったのかはわからない。

でもこの頃って、
あまりオリジナルだとかカヴァーだとかに拘るようなことがなかったのかもしれないな。

The Nat King Cole Trio – (Get Your Kicks on) Route 66

さて、
このアルバムの最初のカヴァー曲。

今回は、
ボビー・トゥループの作品で『(Get Your Kicks on) Route 66』。

ジュリー・ロンドンの夫としても知られる彼が、
ペンシルベニアからカリフォルニアへのドライブでこの曲のアイデアを思いつたらしい。

そのドライブで一緒だったのはまだジュリー・ロンドンではなくて、
その前の奥さんだったんだよね。

それでこの曲を最初にレコーディングしたのは、
1946年ザ・ナット・キング・コール・トリオ。

その後ナット・キング・コールは、
1956年のアルバム『After Midnight』で再度レコーディングしている。

どちらかといえば、
こっちの方が軽快な感じで好きかもしれない。

更に1961年になって、
アルバム『The Nat King Cole Story』で違うヴァージョンが登場するけどこれも悪くない。

ナット・キング・コールってなんとなくあま~い感じであまり聴かないんだけど、
こういう感じなら全然悪くない。

Chuck Berry – Route 66

もちろんストーンズがカヴァーしたのはこのナット・キング・コールのものではなくて、
チャック・ベリー1961年リリースのアルバム『New Juke Box Hits』のものをベースにしている。

ただ、
そのチャック・ベリー・ヴァージョンは案外おとなしい感じで曲が進んでいくんだよね。

これとストーンズを比べてしまうと、
やはりストーンズの方がカッコいい。

The Rolling Stones – Route 66

さてそのストーンズのカヴァーは、
チャック・ベリーのものがベースとは言ってもそこはやはりストーンズらしいアレンジになっている。

チャーリーのドラムから始まるこの曲、
実際に車を運転している時に聴くと気持ちが良いんだけな。

2021年にもなって、
これを聴きながら車を運転する人がいったいどれくらいいるんだろうね。

ボクの知っている限り、
そんな人には出会ったことがない。

ストーンズのこの曲の他のヴァージョンの1つが、
2017年リリースの『On Air』に入っている。

これは、
1964年のラジオ番組『Blues in Rhythm』で流されたもの。

1965年のライヴ音源は、
2014年リリースの『Live 1965:Music From Charlie Is My Darling』に入っている。

1965年リリースのEP『got LIVE if you want it』と、
同じ1665年のアルバム『December’s Children (And Everybody’s)』に入っているヴァージョン。

1966年のアメリカ盤アルバム『Got Live If You Want It!』には、
この曲はなぜか入っていない。

比較的新しいものだと、
1999年の『From The Vault: No Security -San Jose 1999』からのものがある。

新しいと言っても、
もう既に20年以上昔々なんだけどね。

これくらいかな?
他にもあったかな?

取り敢えず、
これくらいにしておこう。

これだけあちこちに音源が残っているんだけど、
ライヴで演った回数は15位で70回。

他のカヴァー

他のカヴァーといえば、
ナット・キング・コールが出てきたんだからやはり娘のナタリー・コールは聴いておきたい。

偉大な父のカヴァー集、
1991年リリースの『Unforgettable With Love』から。

アレンジとベースは、
レイ・ブラウンだね。

あと、
これは忘れちゃいけない。

ストーンズのヴァージョンよりカッコいいと思えるのが、
ヴァン・モリソンがいたゼム1965年のアルバム『The Angry Young Them』。

これはね、
ボクの中ではベストかもしれない。

というわけで…

今回はストーンズの1stアルバムの1曲目、
ボビー・トゥループ作品の『(Get Your Kicks on) Route 66』。

最初にこの曲を吹きこんだナット・キング・コールの3ヴァージョン、
ストーンズがカヴァーしたベースとなったチャック・ベリーのカヴァー。

そしてストーンスの5ヴァージョン、
更にナット・キング・コールの娘のナタリー・コールのカヴァー。

そして、
ヴァン・モリソンが唄っているゼムのカヴァー。

ちなみにここで唄われているルート66、
その歴史は1926年から1986年の60年間だ。

全長2,347マイルだから、
だいたい3,755キロで日本列島より長い距離。

イリノイ州シカゴからカルフォルニア州サンタモニカまで、
8つの州を跨っていた。

州間高速道路がつくられたことで、
その役割を終えて今は廃線になっている。

他のストーンズのカヴァーはこちら!

The Rolling Stones
The Rolling Stones

おまけ


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