Gene Allison – You Can Make It If You Try
April 17, 1964 1st Album（UK） The Rolling Stones
A1：Route 66
（Bobby Troup）
A2：I Just Want to Make Love to You
（Willie Dixon）
A3：Honest I Do
（Jimmy Reed）
A4：Mona (I Need You Baby)
（Ellas McDaniel）
A5：Now I’ve Got a Witness
（Nanker Phelge）
A6：Little by Little
（Nanker Phelge, Phil Spector）
B1：I’m a King Bee
（James Moore）
B2：Carol
（Chuck Berry）
B3：Tell Me (You’re Coming Back)
（Mick Jagger, Keith Richards）
B4：Can I Get a Witness
（Brian Holland, Lamont Dozier, Eddie Hollandss）
B5：You Can Make It If You Try
（Ted Jarrett）
B6：Walking the Dog
（Rufus Thomas）
※May 29, 1964 1st Album（US）England’s Newest Hit Makers。
UK盤から『Mona (I Need You Baby)』をカット、
替わりに『Not a Fade Away』を1曲目に収録。
ストーンズが1stアルバムでカヴァーした曲、
8曲目の今回はジーン・アリスンの『You Can Make It If You Try』。
B面は、
『Hey, Hey, I Love You』。
50年代に初期のソウルを形成した彼は、
元々兄弟でゴスペルを唄っていたんだよね。
ゴスペル・グループで唄っている時に、
地元ナッシュビルのR&Bプロデューサーに見出されてデビュー。
この曲がヒットしたおかげで、
自分のレストラン『Gene’s Drive-In』を開いている。
ポジティブな歌詞を含め、
この曲はテッド・ジャレットが書いたもの。
オルガンが良い感じで曲を進めていく中、
サックスが何気に効いている。
The Rolling Stones – You Can Make It If You Try
ストーンズのカヴァーは、
少しテンポが速くなっているのかな？
こちらはイアン・スチュワートのオルガン、
ブライアン・ジョーンズのタンバリンが効果的に使われている。
他のカヴァー
ミックのヴォーカルはどちらかと言うと、
オリジナルよりもこの1963年のソロモン・バークのヴァージョンっぽいかもしれない。
よりディープな感じで、
かなり良い。
というわけで…
今回はジーン・アリスンが唄う『You Can Make It If You Try』を、
オリジナルとストーンズと更にソロモン・バーグのカヴァー。
同じタイトルで、
1969年のスライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバム『Stand!』に入っている曲がある。
これ結構好きなんだけど、
カヴァーではないよね？
歌詞が違うし、
クレジットもスライ・ストーンの『Sylvester Stewart』だしね。
まあどちらにしても、
同じような内容だけど。
これって日本でいえば、
出羽国米沢藩9代藩主上杉鷹山の言葉になるのかな？
為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり
出羽国米沢藩9代藩主 上杉鷹山
どんなことでも努力すればできるししなければできない、
できないのはやらないからでしょという感じか。
これで思い出すのが、
甲斐武田家第19代当主の武田信玄の言葉。
為せば成る 為さねば成らぬ 成る業を成らぬと捨つる人の儚さ
甲斐武田家第19代当主 武田信玄
こっちは前半は同じで、
できるのに無理だと諦めるところが人の弱さだという感じか。
これの、
更に元のようなものがある。
慮らずんばなんぞ獲ん 為さずんばなんぞ成らん
『書経』太甲下篇
何事も考えて動かないのはダメだしただ動くのもダメ、
という感じか。
まあ似たようなものであるが、
微妙に違うところが面白い。
どんなことでも努力すればできる、
そんなもんかね。
確かにそう思いたいし、
そう思って努力することは大切だと思う。
すぐに諦めるのも、
どうかと思う。
諦めず努力すること、
これが案外難しい。
だから、
これくらい極端の言い方の方が良いんだろう。
他のストーンズのカヴァーはこちら！
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