Creedence Clearwater Revival – Who’ll Stop The Rain

どうしたらいいかな一体どうしたら
誰がこの雨を止めてくれるんだろう

クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、「フール・ストップ・ザ・レイン」、乗ってくれよ、ベイビー。

ところで今日の最高気温、
何度だと思う?
37度だぜ、
37度。
夏にしても暑すぎる。
これじゃあオーブンだ。
37度っていえば一人でじっとしているより女の子と抱き合ってた方が涼しいくらいの温度だ。
信じられるかい?
オーケー、
おしゃべりはこれくらいにしよう。
どんどんレコードをかける。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、
「フール・ストップ・ザ・レイン」、
乗ってくれよ、
ベイビー。

―村上春樹,風の歌を聴け

ブルック・ベントンのレイニー・ナイト・イン・ジョージアの次も、
雨曲が続く。

ここに出てくるフレーズ、
『37度っていえば一人でじっとしているより女の子と抱き合ってた方が涼しいくらいの温度だ。』。

これって、
本当にそうだろうか?

確かにその女の子があっち側に行ってしまっているんだったら、
それは間違いなく涼しいに違いはないだろうけどね。

まあそんなふうな捉え方もできる、
というだけのことだけど。

Creedence Clearwater Revival – Who’ll Stop The Rain

And I wonder, still I wonder
Who’ll stop the rain


どうしたらいいかな一体どうしたら
誰がこの雨を止めてくれるんだろう

さて、
CCRの『フール・ストップ・ザ・レイン』だ。

この曲は、
1970年リリースのアルバム『Cosmo’s Factory』に入っている。

商業的にとんでもなく成功したアルバムで、
アルバム収録曲11曲中6曲は1970年に両A面シングルとしてリリース。

その全てが、
ビルボード・ホット100のトップ5にランクイン。

そして、
アルバムもビルボード200チャートで9週連続で1位を記録している。

この曲は3番まであって、
1番は戦争っていつまで続くんだろう?という感じか。

2番はニクソンの政策を皮肉って、
rainではなくてreign=支配とか統治の意味の方を唄っている感じだ。

そして3番は、
反戦や反ニクソンの象徴でもあるウッドストックのことが唄われているんだろう。

いずれにしても、
誰がこの雨を止めてくれるんだい?といくら唄ったところでそんな誰かがいるわけもない。

いるわけないんだけれど、
自分たちじゃあどうすることもできない。

止めることができるかもしれない奴らは、
結局止めることはしない。

わかっちゃあいるけれど、
それでも誰が止めるんだい?と執拗に働きかけている。

働きかけたところで、
世界は分断されているから結局は意味を持たない。

意味を持たないかもしれないけれど、
提示することで少しは何かが変わるかもしれない。

そんな感じ、
なのかなあ。

最初はストーンズの『Brown Sugar』だった

ところでこの曲、
実は『群像』に掲載された時にはこの曲じゃあなかったんだよね。

その時は、
ストーンズの『Brown Sugar』だった。

でもこの曲のシングル・リリースは1971年だし、
収録されている『Sticky Fingers』にしても1971年。

何しろ『この物語は1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終わる』から、
差し替えられたんだろう。

果たしてミスだったんだろうか?
そんなことはありえないような気がするんだけど。

時間がズレている、
という意味で敢えて使っていたんだとしたらと考えるといろいろと想像できる。

想像はできるけれど、
それは想像でしかない。

でもいろいろと想像できるというのは、
何度読んでも飽きないということでもある。

The Rolling Stones – Brown Sugar

そんなわけで、
最後にストーンズの『Brown Sugar』を。

Brown Sugar, how come you taste so good
Brown Sugar, just like a young girl should, now, yeah

ブラウン・シュガー なんて良い具合なんだ
ブラウン・シュガー 若い女はこうでなくっちゃな

曲は良いけど、
ちょっと歌詞はね…。

何しろ奴隷に関する歌詞で始まって、
黒人女性を性的対象とするような内容だからな。

セットリストから外すなん段階的に外すなんて話もあったけれど、
どうなんだろう?

キースは奴隷制の恐怖を唄った曲と言い、
ミックは現在なら絶対この曲は書かないしおそらく自己検閲するだろうと言う。

この辺のバンドとしてのバランス感覚が、
何とも面白い。

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