Novelty Christmas Songs
以前に出てきた曲で、
『All I Want For Christmas (Is My Two Front Teeth) 』 っていうのがあった。
この手のノベルティ・ソングはいろいろあるけど、
クリスマス・ソングでも結構あったりする。
というわけで、
今回のクリスマス・ソングはノベルティ・クリスマス・ソング。
たくさんある中から、
独断と偏見で何曲かをピック・アップしてお届け。
The Royal Guardsmen – Snoopy’s Christmas
まず最初は、
ザ・ロイヤル・ガーズメン。
1966年にシングル・リリースされて、
その後1967年のアルバム『Snoopy and His Friends』に収録された『Snoopy’s Christmas』 。
第一次世界大戦、
クリスマス前夜。
連合軍のスヌーピーと、
レッド・バロンの物語。
レッド・バロンは、
ドイツのマンフレート・フォン・リヒトホーフェン男爵のこと。
第一次世界大戦参加各国で、
最高の撃墜機記録を保持するエース・パイロット。
空で相対した2人、
レッド・バロンはスヌーピーを着陸させてメリー・クリスマス!
乾杯をしてそれぞれ飛び去った、
というなんてことない内容。
これって、
実際にあった『クリスマス休戦』を基にした内容なんだろう。
1914年12月24~25日に最前線のイギリス軍とドイツ軍の兵士が、
休戦してクリスマスを祝ったというやつだね。
ポール・マッカートニー1983年の『Pipes Of Peace』がこれをやはり題材にしていて、
PVがその様子を描いていたのでよく覚えている。
そうそうこの『Snoopy and His Friends』の最後の曲も、
『It Kinda Looks Like Christmas』っていうクリスマス・ソングだった。
David Seville And The Chipmunks – The Chipmunk Song (Christmas Don’t Be Late)
アルビンとチップマンクスは、
元々1958年にノベルティ・レコードの為に創作された仮想バンド。
ロス・バグダサリアンがつくったもので、
その後アルバムに止まらず映画やTVアニメや人形劇へと発展していった。
このグループは3人(匹)組で、
名前はアルビンとサイモンとセオドア。
そんな仮想バンドのプロデューサー兼マネージャーのキャラクターが、
デビッド・セビリア。
曲は、
『The Chipmunk Song (Christmas Don’t Be Late) 』。
クリスマスよ遅れないでね、
という内容だけど歌詞よりもやはりあの声だね。
声はロス・バグダサリアンで、
高速にしただけのものだけど当時は斬新だったんだろう。
Billboard Hot 100では1位になるわグラミー賞は受賞するわ、
エド・サリヴァン・ショーにも出演している。
Billboard Hot 100では、
12月2週と翌年1月の2週の4週間1位だったんだからスゴイヒットだ。
Buchanan And Goodman – Santa And The Satellite
3曲目は、
ブキャナン・アンド・グッドマン。
これは、
ディッキー・グッドマンのアーティスト名。
いわゆる、
『break-in』という手法をつくった人。
要はグッドマンがレポーターに扮しインタビューして、
それに対する返事にヒット曲のフレーズを使うというもの。
まあサンプリングみたいなもの、
と言えば良いのかな?
それで曲は、
1957年シングル・リリースの『Santa And The Satellite』。
まさかのBillbord Hot 100で、
32位になっているんだから笑える。
A面Part1とB面Part2に分かれていて、
簡単に言ってしまうとサンタが空飛ぶ円盤に誘拐されて…という感じ。
Part1は、
まず『Jingle Bells』が流れる。
そして、
『臨時ニュースです。サンタ・クローズが北極に着地した空飛ぶ円盤の宇宙人に誘拐されました。』
サンタ・クロースを伺い見ると最後に身に着けてのは…、
で『Black slacks, brrr, black slacks(黒いパンツ、くくく、黒いパンツ)』。
大統領にインタビューする為にホワイト・ハウスに行ってみましょう!大統領!大統領!
で『Keep a-knockin’ but you can’t come in(ノックし続けろ!でも入れないよ)』。
みたいな感じで、
続いていく。
FBIの報告によれば、
地球を周回する衛星の『スプートニク刑務所』にサンタは捕らえられている模様。
結局最後はエルヴィス・プレスリーに変装して北極から打ち上げるロケットで、
サンタ・クロースを救おうとする。
最後は『果たしてロケットは無事打ち上げられたでしょうか?サンタは救出されるでしょうか?続きはレコードをひっくり返して下さい』、
となってB面のPart2に続いていく。
それでPart2では、
ロケットはサンタを救うことができなかったところから始まる。
まあいろいろあって、
最終的にサンタはエルヴィスに変装して煙突から逃げられたという感じでエンディング。
『もしクリスマス・イヴの夜に空飛ぶ円盤に引っ張られている8頭のトナカイのソリを見たら、
多分それはサンタ・クロースだよ』、
で終わる。
使われている曲は、
こんな感じ。
【Part1】
- Jingle Bells
- Black Slacks(Joe Bennett & the Sparkletones)
- Keep A-Knockin(Little Richard)
- Little Bitty Pretty One(Thurston Harris)
- All I Want for Christmas Is My Two Front Teeth(Spike Jones & His City Slickers)
- Jailhouse Rock(Elvis Presley )
- Whole Lotta Shakin’ Goin On(Jerry Lee Lewis)
【Part2】
- Back to School Again(Timmie Rogers)
- Wake Up Little Susie(The Everly Brothers)
- Keep A-Knockin’(Little Richard)
- Little Bitty Pretty One(Thurston Harris)
- Silhouettes(The Rays)
結構、
これ好きなんだな。
というわけで…
今回のクリスマス・ソングは、
ノベルティ・クリスマス・ソングということで3曲。
ザ・ロイヤル・ガーズメンで、
『Snoopy’s Christmas』。
デビッド・セビリアとチップマンクス。
『The Chipmunk Song (Christmas Don’t Be Late) 』。
ブキャナン・アンド・グッドマン、
『Santa And The Satellite』。
もちろんまだまだいっぱいあるんだけど、
今回はこれくらいで。
おまけ
♫ Pipes Of Peace ♫
Paul McCartney
♫ It Kinda Looks Like Christmas ♫
The Royal Guardsmen
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