Prince&The Revolution – Another Lonely Christmas

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Another Lonely Christmas

さて今回のクリスマス・ソングは、
プリンス&ザ・レヴォリューション。

1984年にリリースされた『I Would Die 4 U』のB面、
Another Lonely Christmas』だ。

A面が、
『キミの為なら死ねる』。

Last night, I spent another lonely Christmas
Darling, darling, you should’ve been there
Cause all the ones I dream about
You are the one that makes my love shout
You see, you are the only one I care for

Prince&The Revolution – Another Lonely Christmas

昨晩はまた一人ぼっちのクリスマスを過ごしたよ
愛しいキミがそこにいるべきだったのに
ボクはキミだけを夢見ている
ボクに愛を叫ばせるのは唯一キミだけ
ボクが愛しているのはキミだけ

失恋して一人ぼっちのクリスマスなのかな?
という感じで始まるこのB面の曲は死んでしまった恋人を唄うクリスマス・ソングだ。

My mama used to say, “Always trust your lover”
But now I guess that only applies to her
‘Cause baby you promised me
Baby you promised me you’d never leave
Then you died on the 25th day of December, oh baby

Prince&The Revolution – Another Lonely Christmas

ママはいつもこう言っていた
恋人をいつも信じてあげなさいと
でもそれはママだけに通用するものなんじゃないかな
だって彼女はボクに約束したんだ
ねえゼッタイボクから離れないって約束してくれたよね
なのに12/25にキミは死んでしまった

という感じで、
なかなかストレートに衝撃的なフレーズが飛び出してくる。

Your father said it was pneumonia
Your mother said it was strep
But the doctor said you were dead and I
I say it’s senseless
Every Christmas night for seven years now
I drink banana daquaris ‘til I’m blind
As long as I can hear you smilin’ baby
You won’t hear my tears
Another lonely Christmas is mine
Yeah, mine yeah
Another lonely Christmas is mine

Prince&The Revolution – Another Lonely Christmas

肺炎だったとキミのお父さんは言った
ストゥレェプ(咽頭炎)だったとキミのママは言った
でも医者は君が死んだと言う
そしてボクはそんなのあり得ないと言う
それから7年もの間
ずっとクリスマスの夜には
ボクはバナナ・ダイキリを酔い潰れるまで飲み続ける
キミの笑い声が聴こえる間はずっとね
キミにボクの悲しみは届かないだろう
またやって来た一人ぼっちのクリスマスはボクだけのものだ

誰もが思うような『Is ‘Another Lonely Christmas’ based on a true experience? …』、
という質問に彼はこう答えている。

『That song is a work of fiction』、
と答えている。

Another Story

彼女が亡くなった時は、
お互いもう離ればなれの全く違う生活の中に居た。

でも彼女は何も変わらない場所で、
何一つ変わらないままだった。

時が止まったままの彼女と電話で話すことは、
現実から逃避することだった。

やがてその空間は、
何かによってではなく彼女自身の手で消されてしまう。

そして現実は非現実にすり替わり、
世界は薄い膜で覆われる。

あれだけハッキリと覚えていた顔が、
徐々に輪郭を失っていく。

耳に残っていた声は、
ノイズに埋もれていってしまう。

それでも何でもないようなシーンが、
時々泡のように浮かび上がっては消えていく。

この曲を聴くと、
そんなことを思い出す。

そして彼女にプレゼントした、
色とりどりの小さなガラスのクリスマス・ツリーが目に浮かぶ。

というわけで…

今回のクリスマス・ソングは、
プリンス&ザ・レヴォリューション。

1984年にリリースされた『I Would Die 4 U』のB面、
Another Lonely Christmas』をお届けしました。

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