『クリフォード・ブラウン』のソロも違うものに聞こえる

トランペット

クリフォード・ブラウンのソロも違うものに聞こえる。

その世界では音の響き方が違う。喉の渇き方が違う。髭の伸び方も違う。スターバックスの店員の対応も違う。クリフォード・ブラウンのソロも違うものに聞こえる。

―村上春樹-女のいない男たち-P280

クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)、
1930年10月30日 – 1956年6月26日。

ハード・バップ期初期の、
ジャズ・トランペット・プレイヤー

ジャズ・ミュージシャンにしては、
珍しく酒やドラッグには一切手をださず品行方正で誠実な人柄だったらしい。

じゃあ長生きしたんだろうと思いきや、
リッチー・パウエルとその妻と共に自動車事故で僅か25歳で亡くなってしまう。

人の寿命というのは、
まあ何とも言えない。

健康に気を使っていても早くなくなってしまう方も居れば、
散々不摂生していったのに長生きする人も居る。

どうやって寿命が決まるのか?
なんて誰にもわからないに違いないと思うけれど案外そうでもないのかもしれない。

謎の解明がどこかでされていて、
寿命をコントロールするシステムがあったりして。

まあそんなことはいい、
クリフォード・ブラウンだった。

Clifford Brown – What Is This Thing Called Love?

さてさて音の響き方・喉の渇き方・髭の伸び方・スターバックスの店員の対応が違う世界では、
このクリフォード・ブラウンのソロはいったいどのように響くんだろうか?

短編集『女のいない男たち』で流れる他の音たちはこちら!

Men Without Women
村上春樹 『女のいない男たち』 で流れる音楽たち

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