ファラオ・サンダーズの古い音楽が流れていた
天井の小さなスピーカーからはファラオ・サンダーズの古い音楽が流れていた。
―村上春樹,一人称単数,チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ,p61
フリージャズの先駆者オーネット・コールマンが『恐らく世界一のサックスプレイヤーだろう』と賞賛したのが、
1940年生まれのファラオ・サンダーズ。
2020年10月13日には80歳の誕生日を迎え、
バースデイ・コンサートもロサンゼルスで開かれている。
ファラオの古い音楽というのだから、
ここで流れているのは1965年の自身初のリーダー・アルバム『Pharoah’s First(ファラオ)』あたりかもしれない。
Pharoah Sanders – Seven By Seven
この『Pharoah’s First(ファラオ)』には、
たったの2曲しか入っていない。
もちろん1曲が20分以上の長尺の曲なんだけど、
聴き飽きたりはしない。
それでA面が『Seven By Seven』で、
B面が『Bethera』でどちらもファラオ自身のオリジナル。
取り敢えず、
A面の『Seven By Seven』を聴いておこう。
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