今聴いても「さすが」と感心させられるが所詮はカヴァー曲
マーヴェレッツの『プリーズ・ミスター・ポストマン』と、チャック・ベリーの『ロール・オーヴァー・ベートーヴェン』のカヴァーは見事な出来で、今聴いても「さすが」と感心させられるが、所詮はカヴァー曲だ。
―村上春樹,一人称単数,ウィズ・ザ・ビートルズ,P80
まあ確かに、
所詮はカヴァー曲であることは間違いない。
ただ『見事な出来」で『今聴いてもさすがと感心させられる』、
というのはどうなんだろう?
オリジナル曲とさして違わないというか、
オリジナル曲の方が良い気がするんだけど…まあ感じ方はそれぞれか。
The Marvelettes – Please Mr. Postman
それで『プリーズ・ミスター・ポストマン』は、
1961年マーヴェレッツのデビュー曲だね。
Billboard Hot 100では第1位を獲得し、
R&Bチャートでも第1位を獲得。
モータウンからリリースされたシングルとしては、
Billboard Hot 100で第1位を獲得した初のシングル。
それから2年後にビートルズがカヴァーすることになるわけだけど、
女性グループの曲だから歌詞が変更されている。
マーヴェレッツの方はボーイフレンドからの手紙を待ち焦がれる女子の歌詞だったけど、
ビートルズの方はガールフレンドからの手紙を待つ男子目線になっている。
Chuck Berry – Roll Over Beethoven
チャック・ベリーの『ロール・オーヴァー・ベートーヴェン』は、
1956年のシングル。
チャックの姉のルーシーが、
いつも自宅のピアノでクラシック音楽を演奏して独占いたことから生まれた曲だとか。
ベートーヴェンをぶっとばせ!
なんだけど歌詞にはチャイコフスキーも出てくる。
ビートルズはデビュー前からお気に入りでこの曲を演っていたけど、
その頃はジョンがリード・ヴォーカルだったようだ。
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