モーツァルト – ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K.545

【騎士団長殺し】の中のモーツァルト

夕方前に免色はピアノの練習を始めた。
居間の窓を開けているらしく、
その音は彼女が身を潜めている場所にまで届いた。
たぶんモーツァルトのソナタだ。
長調のソナタ。

騎士団長殺し

まあ短調のピアノ・ソナタは2曲しかなかったはずだから、
長調のソナタである確率は高いわわけで。

そもそも音が届けば、
短調か長調か?くらいはわかる。

モーツァルトのソナタの多くは、
一般的に言えば決して難曲ではないが、
納得がいくように弾こうとすると、
往々にして深い迷路のような趣を帯びてくる。

騎士団長殺し

シンプルだと、
却って難しいというものはいろいろとあるものだ。

ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K.545

さて、
今回のモーツァルトはピアノ・ソナタ。

旧モーツァルト全集では第15番、
新モーツァルト全集では第16番。

モーツァルト本人が自作の作品目録に、
初心者のための小さなソナタと記しているもの。

Sonate Nr. 16 C-Dur (Sonata facile, KV 545)
ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K.545

第1楽章 Allegro ハ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
第2楽章 Andante ト長調 4分の3拍子 複合三部形式
第3楽章 Rondo:Allegretto ハ長調 4分の2拍子 ロンド形式

マリア・ジョアン・ピレシュ

ピアノは、
マリア・ジョアン・ピレシュで。

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