モーツァルト – 交響曲第38番 ニ長調 K.504

【色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年】の中のモーツァルト

「モーツァルトやシューベルトは若死にしたが、
 その音楽は永遠に生きている。
 君の言いたいのはそういうことか」
「たとえばそういうことです」

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

風の歌を聴けから長編小説で必ず登場していた(10連続)モーツァルトだったけど、
アフターダークにも1Q84にもモーツァルトは出てこなかった。

そしてまた、
ここでモーツァルトが登場する。

とはいえ、
何か曲が流れるわけではない。

モーツァルトやシューベルトは若死にしたけれど、
その音楽は永遠に生きているということで出てくるだけだ。

まあモーツァルトが亡くなったのは1791年だから、
少なくとも230年余りはその音楽は生きている。

そして、
この先ももう少し生き続けることは間違いがないだろう。

交響曲第38番 ニ長調 K.504

村上春樹作品のモーツァルトで、
まだ出てきていないのがシンフォニーだったな。

タイトルが出てきていない時に選べないこともなかったが、
ここまで1曲も選んでいない。

選びたくないわけでも、
選ぶ曲がないわけでももちろんない。

ただ単純に、
選んでこなかっただけの話だ。

なので、
今回はモーツァルトのシンフォニー。

選択肢が多いけれど、
交響曲第38番 ニ長調 K.504。

いわゆる、
三大交響曲の前に書かれた曲だね。

1787年1月19日にプラハで初演されたというだけだけど、
それで『プラハ』というニックネームが付いている。

後期の交響曲で、
唯一メヌエット楽章のない3楽章で構成になっている。

Sinfonie Nr.38 D-Dur KV504(Prager Sinfonie)
交響曲第38番 ニ長調 K.504(プラハ)

第1楽章 Adagio – Allegro ニ長調 4/4 ソナタ形式
第2楽章 Menuetto Andante ト長調 6/8 ソナタ形式
第3楽章 Presto ニ長調 2/4 ロンド・ソナタ形式

ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団

ブルーノ・ワルター指揮、
コロンビア交響楽団で。

他の村上春樹作品の中のモーツァルトはこちらから

コメントしてみる お気軽にどうぞ!

タイトルとURLをコピーしました