Ella Fitzgerald – Good Morning Blues
今回のクリスマス・ソングは、
エラ・フィッツジェラルド1960年『Ella Wishes You a Swinging Christmas』から。
このアルバムは、
既に『Santa Claus Is Coming To Town』の時に出てきているよね。
それで曲は、
タイトルからもサウンドからもとてもクリスマス・ソングとは思わないもの。
そう、
『Good Morning Blues』だ。
それでも歌詞には、
ちゃんと『Christmas』とか『Santa Claus』とかのワードが出てくる。
Baby, it’s Christmas time and I wanna see Santa Claus
Ella Fitzgerald – Good Morning Blues
Don’t show me my pretty baby, I’ll break all of the laws
Santa Claus, Santa Claus, listen to my plea
Ella Fitzgerald – Good Morning Blues
Don’t send me nothing for Christmas but my baby back to me
この歌詞、
非常に短いながらも結構その意味は深そうな感じがするよね。
いずれにしても、
これだって立派なクリスマス・ソングだ。
そうそう、
歌詞の最初に出てくる『Good morning, blues, blues how do you do?』ってフレーズ。
これってどこかで聴いたことあったよなと思ったら、
レッド・ベリーの同じタイトルの『Good Morning Blues』の歌詞に出てくる。
これはどちらかが拝借したんだろうか?
まあこれくらいは良くあることだけど。
Good Morning Blues Orignal
それでもって、
このエラのヴァージョンはアルバムの他の曲と同じでオリジナルではない。
アルバムでは、
曲のクレジットが『Basie-Rushin-Durham』になっている。
オリジナルはカウント・ベイシー・オーケストラ、
1937年のもの。
こちらでは、
クレジットが『Eddie Durham』になっているけど。
唄っているのは、
1935年から15年くらい楽団の専属歌手だったジミー・ラッシング。
レッド・ベリーのものは1940年だからさっきのフレーズはこっちが先なのかな?
まあそのあたりはどうでも良い。
ただ同じタイトルで同じフレーズが出てくるんだよね、
くらいのことだ。
このカウント・ベイシー・オーケストラのものと、
エラのヴァージョンとどちらが良い?と訊かれてもこれは甲乙付け難い。
というわけで…
今回のクリスマス・ソングは、
エラ・フィッツジェラルドで『Good Morning Blues』。
オリジナルのカウント・ベイシー・オーケストラのヴァージョンと、
エラ・フィッツジェラルドのヴァージョンをお届けしました。
おまけ
♫ Good Morning Blues ♫
この曲、
いくつものヴァージョンがあるんだよね。
取り敢えず、
いくつか並べておこう。
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