Don’t Let Me Down

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The Beatles: Don’t Let Me Down

1969年4月、
イギリスでの19枚目のオリジナル・シングル『Get Back』のB面でリリース。

クレジットは、
he Beatles With Billy Prestonになっている。

TrackTitleWritten by
AGet Back Lennon, McCartney
BDon’t Let Me DownLennon, McCartney
uk Label: Apple Catalogue: R 5777 Date: 11 Apr 1969

ゲット・バック・セッション中にレコーディングされたもので、
1969年秋に発売予定だったアルバム『Get Back』にも収録される予定だった。

結局このアルバムはお蔵入りになって、
フィル・スペクターが再プロデュースした『Let It Be』には収録されず。

When it gets down to it,
when you’re drowning,
you don’t say,
“I would be incredibly pleased
if someone would have the foresight to notice me
drowning and come and help me,”
you just scream.

―John Lennon Rolling Stone, 1970

いざって時
溺れている時
誰かが先見の明を持って自分が溺れていることに気づいて助けに来てくれたらすごく嬉しいのに
なんて言わずにただ叫ぶだけなんだ

It was a very tense period:
John was with Yoko
and had escalated to heroin
and all the accompanying paranoias
and he was putting himself out on a limb.
I think that as much as it excited and amused him,
and the same time it secretly terrified him.
So ‘Don’t Let Me Down’ was a genuine plea…
It was saying to Yoko,
‘I’m really stepping out of line on this one.
I’m really letting my vulnerability be seen,
so you must not let me down.’
I think it was a genuine cry for help.
It was a good song.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

非常に緊張した時期だったよ
ジョンはヨーコと一緒にいて
ヘロイン中毒で偏執病に陥っていて危なかった
興奮したり笑い出したり
密かに恐怖を感じていたこともあったんじゃないかな
‘ドント・レット・ミー・ダウン ‘はそんなジョンの心の叫びだった
ヨーコにそう言おうとしてたんだね
‘ここから抜け出すし弱さをすべてさらけ出すから僕をがっかりさせないで ‘って
…泣いて助けを求めていた
とても良い曲だよ

Variation

Don’t Let Me Down Variation
  • Single
    Orignal Release
    ※Let It Be: Special Editionにダイアログの導入部追加オリジナルB面バージョンのミックス
  • Get Back – The Rooftop Performance
    Take 1
  • Get Back – The Rooftop Performance
    Take 2
  • Let It Be… Naked
    Take 1と2の合成時編集
  • Let It Be: Special Edition
    1969 Glyn Johns Mix

Dana Fuchs: Don’t Let Me Down

デイナ・ヒュークス、
2014年のアルバム『Songs from the Road』収録。

このライヴ音源以前にも映画『Across The Universe』で、
マーティン・ルーサー・マッコイと唄っているやつがサントラに収録されている。

Paul Weller: Don’t Let Me Down

ポール・ウェラー、
2003年リリースのアルバム『Fly on the Wall: B Sides & Rarities』収録のRare Session Track。

まあ何しろ、
ポール・ウェラーだからね。

Charlotte Dada: Don’t Let Me Down

黄金の声を持つガーナの少女、
シャルロット・ダダ。

2018年、
コンピ・アルバム『Northern Songs (The Continuing Story Of The Beatles)』に収録。

アレンジが面白いし、
確かに声が良い。

元々は、
ガーナでリリースされた1971年のシングル『Ha Po Zamani』のB面。

TrackTitleWritten by
AHa Po Zamani
BDon’t Let Me DownLennon, McCartney
ghana Label: Decca Catalogue: GWA 4251 Date: 1971

おまけ Northern Songs (The Continuing Story Of The Beatles)

この『Northern Songs (The Continuing Story Of The Beatles)』は、
もちろんビートルズ・カヴァー・アルバム。

このアルバムの為に吹き込まれたわけではなくて、
以前にリリースされていたものの寄せ集めなんだけどこれはこれでなかなか面白い。

せっかくなので、
他の収録曲も聴いておこう。

Katja Ebstein: A Hard Day’s Night

ポーランド生まれでドイツ人のカティア・エプシュタイン、
1969年のアルバム『Katja』収録。

タイトルは『A Hard Day’s Night』ではなく、
ナゼか『It’s Been A Hard Day’s Night』。

オリジナルとは違うアレンジは悪くないけど、
インパクトは低い。

I Rolls 33: She Loves You

イタリアのピネローロ(トリノ)で結成されたアイ・ロールズ33、
1967年のアルバム『I Roll’s 33』に収録。

オリジナルメンバーは、
イタリアのナイト・クラブでジャズを演奏していたらしい。

ちょっとクセになる感じで、
嫌いじゃあない。

Claes Dieden: Drive My Car

スウェーデンのストックホルムに生まれたクレス・ディーデン、
1970年のアルバム『First Claes』に収録。

さして、
惹かれるものはない。

Ward 6: I’ve Just Seen A Face

カナダのウォード、
1971年のアルバム『Ward 6』収録曲。

まあ、
面白みはほぼない。

Danny Cox: Dear Prudence

アメリカのフォーク・シンガーのダニー・コックス、
1969年のアルバム『Birth Announcement』に収録。

聴くほどに味わいが増すヴォーカルが、
なかなか良い。

途中にプロコフィエフの交響的物語『ピーターと狼』のメロディが使われているんだけど、
このセンスはなかなかステキだ。

このアルバムには、
他にもビートルズのカヴァーが何曲か入っている。

『While My Guitar Gently Weeps』のカヴァー『My Guitar Weeps』、
『A Day In The Life』のカヴァー『Day In The Life』。

あとは、
タイトルはそのまま『Hey Jude』。

Terry Manning: I Wanna Be Your Man

テリー&ザ・ワイルド・ワンズのテリー・マニング、
1970年のアルバム『Home Sweet Home』に収録。

素直にカヴァーしていないのが、
とっても良い。

このアルバムには、
ビートルズのカヴァーがもう1曲入っている。

オープニング・トラックの、
ジョージが書いた『Savoy Truffle』がまたクセになる。

Theo Bikel: Piggies

ウィーン生まれの俳優でもあるセオドア・ビケル、
1969年のアルバム『A New Day』に収録。

ちょっと面白みもあるんだけど、
わざわざ聴くことはまずない。

Jackie & Roy: The Word

ジャッキー・ケインとロイ・クラールの夫婦でアメリカのジャズ・ボーカル・チーム、
ジャッキー&ロイ1966年のアルバム『Changes』に収録。

軽快なカヴァーだけど、
まあそれだけ。

Duffy Power: Fixing A Hole

ダフィー・パワー、
1973年のアルバム『Duffy Power』に収録。

何だか良い、
何だか響く。

このアルバムではビートルズがカヴァーした、
チャック・ベリーの『Roll Over Beethoven』が入っているんだけどこれも何だか良い。

Hard Meat: Rain

ハード・ミート、
1969年のシングル。

ミック・カーレス / ミック・ドラン / スティーブ・ドランが書いた『Burning Up Years』をB面に、
A面でリリース。

B面が、
結構イケてる。

TrackTitleWritten by
ARain Lennon, McCartney
BBurning Up YearsCarless, Dolan, Dolan
uk Label: Island Catalogue: WIP-6066 Date: 9 Aug 1969

Napoleon: Norwegian Wood

ナポレオンは、
ヴィットリオ・デ・スカルツィの別名義。

スカルツィはイタリアのプログレ・バンド、
ニュー・トロルズのメンバー。

1966年、
アルバム『Vietato ai more old』に収録。

浮遊感のあるヴォーカルが結構良い感じだけど、
アレンジは何てことない。

The Cavalry Twill: All You Need Is Love

ザ・キャバリー・ツイル、
1967年のシングル。

ニール・レベンソンが書いた『The Girl』をB面に、
A面でリリースされている。

Love Love Loveだけのインスト曲で、
イイ線いきそうなんだけどあともう一歩という感じ。

TrackTitleWritten by
AAll You Need Is Love Lennon, McCartney
BThe GirlNeil Levenson
us Label: MGM Catalogue: K13849 Date: 9 Nov 1967

Russ Loader: And I Love Her

ラス・ローダー、
1966年のアルバム『Top Pop Song Hits Vol 2』に収録。

雰囲気はあるし上手いんだけど、
そこまでかな。

Peter Sellers: Help!

ピーター・セラーズ、
1965年のシングル。

同じくビートルズの『A Hard Day’s Night』のカヴァーをA面に、
B面でリリースされている。

これは、
以前に1度出てきていた。

セラーズのビートルズのカヴァーは、
他にも『She Loves You』と『Yes it is』がある。

TrackTitleWritten by
AA Hard Day’s Night Lennon, McCartney
BHelp!Lennon, McCartney
uk Label: Parlophone Catalogue: R 5393 Date: 10 Dec 1965

Noel Harrison: Strawberry Fields Forever

イギリスのオリンピック・スキー・チームのメンバーでもあり、
俳優レックス・ハリソンの息子でもあったノエル・ハリソン。

1967年、
アルバム『Collage』に収録。

このアルバムでは他にもビートルズの『Lucy In The Sky With Diamonds』と、
『When I’m 64』をカヴァーしている。

まあ、
取るに足らないカヴァーだけど。

The Sunshine Company: I Need You

カリフォルニア州ロサンゼルス出身のアメリカのサンシャイン・ポップ・ バンド、
ザ・サンシャイン・カンパニー1967年のアルバム『Happy Is』収録。

歌詞がなければ、
違う曲に聴こえる。

このアルバムには他にも、
ビートルズのカヴァー『Rain』が入っている。

The Portable Flower Factory: Across The Universe

ザ・ポータブル・フラワー・ファクトリー、
1972年のEP『Sing Songs Of The Beatles, Creedence Clearwater Revival, James Taylor, And Bob Dylan』収録。

タイトル通りビートルズ以外にもCCRの『Don’t Look Now』や、
ボブ・ディランの『A Hard Rain’s A-Gonna Fall』やジェームス。テイラーの『Country Road』をカヴァー。

ただ、
面白みは全くない。

Bobby Bryant: Happiness Is A Warm Gun

アメリカのジャズトランペット奏者でありフリューゲルホルン奏者のボビー・ブライアント、
1969年のアルバム『Earth Dance』収録。

こういうのもありと言えばありなんだろうけど、
特に惹かれるものはないかな。

Morgana King: Tomorrow Never Knows

モルガナ・キング、
1968年のアルバム『I Know How It Feels To Be Lonely』収録。

この人カルメラ・コルレオーネ役で、
映画『The Godfather』で出ていたな。

P.P. Arnold: Eleanor Rigby

パトリシア・アン・コール、
1968年のアルバム『Kafunta』に収録。

ストーンズとのイギリス・ツアー後、
ミックの勧めでソロになったコール。

このカヴァーは、
悪くない。

Chriss & The Stroke: Golden Slumbers/Carry That Weight

イタリア系カナダ人バンドのクリス&ザ・ストローク、
1970年のシングル。

A面『Torno In Russia (Back In The U.S:S.R.)』と共に、
B面でリリース。

どちらもタイトル通り、
イタリア語で唄われているんだけど何とも微妙。

TrackTitleWritten by
ATorno In Russia (Back In The U.S:S.R.)Lennon, McCartney
BPer Niente Al Mondo (Golden Slumbers)Lennon, McCartney
italy Label: Durium Catalogue: LD A 7658 Date: 1970

Camel: Mystery Tour

1969年にイタリアとドイツのRCAからリリースした、
唯一のアルバム『Underage』の収録曲。

以前に出てきているキャメルのこのカヴァーは、
このアルバムの中ではかなり出来が良い。

Pop Five Music Inc.: Blackbird

ポルトガルのポルトで結成されたポップ/ロック・バンド、
ポップ・ファイブ・・ミュージック・インコーポレイテッド1969年のアルバム『A Peça』収録。

なかなか、
味わいのあるカヴァー。

Don’t Let Me Down 関連 Playlist

最後に、
Don’t Let Me Down 関連 Playlist。

78曲、
4時間20分。

01 The Beatles: Don’t Let Me Down(New Mix of Original Single Version)
02 The Beatles: Get Back
03 The Beatles: Don’t Let Me Down(Take 1)
04 The Beatles: Don’t Let Me Down(Take 2)
05 The Beatles: Don’t Let Me Down(Composite Edit Of The Two Rooftop Versions)
06 The Beatles: Don’t Let Me Down(Glyn Johns 1969 Mix)
07 Dana Fuchs: Don’t Let Me Down
08 Paul Weller: Don’t Let Me Down
09 Charlotte Dada: Don’t Let Me Down
10 Katja Ebstein: A Hard Day’s Night
11 The Beatles: A Hard Day’s Night
12 I Rolls 33: She Loves You
13 The Beatles: She Loves You
14 Claes Dieden: Drive My Car
15 The Beatles: Drive My Car
16 Ward 6: I’ve Just Seen A Face
17 The Beatles: I’ve Just Seen A Face
18 Danny Cox: Dear Prudence
19 The Beatles: Dear Prudence
20 Danny Cox: My Guitar Weeps
21 The Beatles: While My Guitar Gently Weeps
22 Danny Cox: Day In The Life
23 The Beatles: A Day In The Life
24 Danny Cox: Hey Jude
25 The Beatles: Hey Jude
26 Terry Manning: I Wanna Be Your Man
27 The Beatles: I Wanna Be Your Man
28 Terry Manning: Savoy Truffle
29 The Beatles: Savoy Truffle
30 Theo Bikel: Piggies
31 The Beatles: Piggies
32 Jackie & Roy: The Word
33 The Beatles: The Word
34 Duffy Power: Fixing A Hole
35 The Beatles: Fixing A Hole
36 Duffy Power: Roll Over Beethoven
37 The Beatles: Roll Over Beethoven
38 Chuck Berry: Roll Over Beethoven
39 Hard Meat: Rain
40 Hard Meat: Burning Up Years
41 The Beatles: Rain
42 Napoleon: Norwegian Wood
43 The Beatles: Norwegian Wood
44 The Cavalry Twill: All You Need Is Love
45 The Beatles: All You Need Is Love
46 Russ Loader: And I Love Her
47 The Beatles: And I Love Her
48 Peter Sellers: Help!
49 The Beatles: Help!
50 Peter Sellers: A Hard Day’s Night
51 The Beatles: A Hard Day’s Night
52 Peter Sellers: Yes it is
53 The Beatles: Yes it is
54 Noel Harrison: Strawberry Fields Forever
55 The Beatles: Strawberry Fields Forever
56 Noel Harrison: Lucy In The Sky With Diamonds
57 The Beatles: Lucy In The Sky With Diamonds
58 Noel Harrison: When I’m 64
59 The Beatles: When I’m Sixty Four
60 The Sunshine Company: I Need You
61 The Beatles: I Need You
62 The Portable Flower Factory: Across The Universe
63 The Beatles: Across The Universe
64 Bobby Bryant: Happiness Is A Warm Gun
65 The Beatles: Happiness Is A Warm Gun
66 Morgana King: Tomorrow Never Knows
67 The Beatles: Tomorrow Never Knows
68 P.P. Arnold: Eleanor Rigby
69 The Beatles: Eleanor Rigby
70 Chriss & The Stroke: Per Niente Al Mondo (Golden Slumbers)
71 Chriss & The Stroke: Torno In Russia (Back In The U.S:S.R.)
72 The Beatles: Golden Slumbers
73 The Beatles: Carry That Weight
74 The Beatles: Back In The U.S:S.R.
75 Camel: Mystery Tour
76 The Beatles: Magical Mystery Tour
77 Pop Five Music Inc.: Blackbird
78 The Beatles: Blackbird

ビートルズをカヴァーした他の曲はこちら

ビートルズをカヴァーした曲
The Beatles Cover Songs

ビートルズをカヴァーしたベスト・トラック A – Z

The Best Beatles Covers Title begins with "A-Z(still in progress)"
ビートルズの曲(オリジナルもカヴァーも公式213曲)をカヴァーしたベスト・トラック"A-Z"。日々追加されている進化系プレイリスト。タイトルをクリックするとその曲の記事に。アーティストをクリックするとカヴァーしているアーティストの記事に。

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