Franz Liszt : Piano Sonata in B minor, S.178/R.21
村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
51)はリスト ピアノ・ソナタ ロ短調。
曲の構成
この曲は、
単一楽章で書かれている。
ただ単一楽章の全曲を覆うソナタ形式と、
多楽章形式のソナタが重ね合わされている『二重機能形式』いう解釈が広く受け入れられているみたいだ。
リスト ピアノ・ソナタ ロ短調 8枚のレコード
ここでは、
〈上〉・〈下〉で8枚のレコードが紹介されている。
・シモン・バレル(Simon Barere)
・ゲザ・アンダ(Géza Anda)
・クリフォード・カーゾン(Clifford Curzon)
・ジョン・オグドン(John Ogdon)
・アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein)
・マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)
・デジュ・ラーンキ(Dezsö Ranki)
・アール・ワイルド(Earl Wild)
シモン・バレル
1枚目は、
シモン・バレル。
ゲザ・アンダ
2枚目は、
ゲザ・アンダ。
クリフォード・カーゾン
3枚目は、
クリフォード・カーゾン。
ジョン・オグドン
4枚目は、
ジョン・オグドン。
アルトゥール・ルービンシュタイン
5枚目は、
アルトゥール・ルービンシュタイン。
マルタ・アルゲリッチ
6枚目は、
マルタ・アルゲリッチ。
デジュ・ラーンキ
7枚目は、
デジュ・ラーンキ。
残念ながら、
音は見つからず。
アール・ワイルド
アール・ワイルド。
おまけ
さて、
リスト ピアノ・ソナタ ロ短調。
リストの『ソナタ』と題した作品は、
この曲が唯一というのは意外な感じだがそうなのだ。
1852年から53年にかけて作曲されて、
初演は1857年のこと。
もうこの頃のリストはピアニストを引退していて、
弟子のハンス・フォン = ビューローが演奏している。
恩田陸作品『蜜蜂と遠雷』では、
マサルがこの曲からある一族の物語を想像する。
そして曲を仕上げていく作業は、
なんとなく家の掃除に似ている。と思うのである。
この曲は、
とびきり大きな屋敷の掃除なのだ。
こんなふうに表現できるというのは、
素晴らしい。
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