- 今回は『About The Moon』
- Paul Whiteman&His Orchestra – It’s Only a Paper Moon
- The Rolling Stones – Child Of The Moon
- Pascal Rogé – Debussy:Clair de Lune
- Audrey Hepburn – Moon River
- Scarlett Johansson, Joaquin Phoenix – The Moon Song(Film Version)
- Billy Holiday – Blue Moon
- Janis Joplin – Half Moon
- Patricia Kopatchinskaja – Schönberg:Pierrot lunaire Op.21
- Norah Jones – Shoot the Moon
- Tom Waits – Grapefruit Moon
- Tom Waits – Drunk on the Moon
- Glenn Gould – Beethoven:Piano Sonata No.14 in C-sharp minor
- The Rolling Stones – Moonlight Mile
- Van Morrison – Moondance
- The Doors – Moonlight Drive
- Creedence Clearwater Revival – Bad Moon Rising
- AC/DC – What’s Next The Moon
- The Police – Walking On The Moon
- Les Paul and Mary Ford – How High The Moon
- Ella Fitzgerald – How High The Moon
- Dinah Washington – Destination Moon
- Billie Holiday – I Wish on the Moon
- Ella Fitzgerald – No Moon at All
- Billie Holiday – Moonglow
- Glenn Miller and His Orchestra – Moonlight Serenade
- というわけで…
- まとめ Play List
- Another Nowhere Playlist
今回は『About The Moon』
月の満ち欠けの周期は、
約29.5日だ。
新月から満月を経て、
再び新月に戻るまでの時間。
月が、
地球の周りを一周する時間は約27.3日。
一周しても新月の位置に戻らないのは、
月が一周する間に地球が太陽の周りを公転して太陽の方向が少し変わるからだ。
月の軌道は楕円なので、
地球と月の距離が変化する。
なので、
地球から見る月の大きさも最大で14%ほど変わるそうだ。
月が地球にいちばん近い時に満月になるのが、
スーパームーンだね。
そんなわけで、
今回のNowhere Playlistは『25 Best Songs About The Moon』。
例によって、
出てくる順番は順位ではない。
他にもいろいろと良い曲はあるだろうけど、
これが今の時点で思い出せたBest25だ。
Paul Whiteman&His Orchestra – It’s Only a Paper Moon
Say, it’s only a paper moon
Harold Arlen/Billy RoseEdgar Yipsel “Yip” Harburg – It’s Only a Paper Moon
Sailing over a cardboard sea
But it wouldn’t be make-believe
If you believed in me…
ねえこれはただの紙のお月さま
ダンボ-ルの海の上に浮かんでる
でももしもキミがボクを信じてくれたなら
きっと作り物じゃあなくなるのさ…
It’s Only a Paper Moon
この曲、
元々のタイトルは『If You Believed in Me』。
1932年にハロルド・アレンが作曲、
歌詞はイップ・ハーバーグとビリー・ローズ。
ブロードウェイ・ミュージカル、
『The Great Magoo』の為に書かれたもの。
同じ年の映画『Take a Chance』でも流れたんだけど、
これがポール・ホワイトマンのヴァージョン。
唄っているのは、
ペギー・ヒーリー。
このヴァージョンが、
ボクの好きな1973年の映画『Paper Moon』でも使われている。
The Rolling Stones – Child Of The Moon
The wind blows rain into my face
Jagger/Richards – Child of the Moon
The sun glows at the end of the highway
Child of the moon, rub your rainy eyes
Oh, child of the moon
Give me a wide-awake crescent-shaped smile…
風がボクの顔に雨を吹き付ける
太陽はハイウェイの果てで輝く
月の子よ
目覚めて三日月の微笑みをボクに見せておくれ…
ローリング・ストーンズ、
1968年リリースのシングル『Jumpin’ Jack Flash』のB面。
Child Of The Moon
こちらをA面にしたがっていたのは、
ブライアン・ジョーンズ。
曲の中では、
サックスを吹いている。
結局はB面になってしまったけれど、
A面に匹敵する曲でしょ。
2021年にリリック・ビデオが公開されたけど、
元々のPVがとても印象に残るものだった。
のちに『The Rolling Stones Rock and Roll Circus』の監督も務めることになる、
マイケル・リンゼイ=ホッグが撮っているやつ。
この曲って確かライヴで演ったことがなかったんじゃないかな?
どうだったろう?
Pascal Rogé – Debussy:Clair de Lune
ドビュッシー作曲、
Suite Bergamasque(ベルガマスク組曲)から奇跡的な美しさの第3曲。
Clair de Lune(月の光)
変ニ長調 Andante très expressif 8分の9拍子。
タイトルの『Suite Bergamasque』は、
ポール・ヴェルレーヌの詩集『Fêtes Galantes( 艶なる宴 )』に収録されている詩『Clair de Lune(月の光)』から。
Que vont charmant masques et bergamasques、
現われたる艶やかな仮面喜劇者たちとベルガモの踊り子たちは
というフレーズからみたいだ。
ピアノは、
フランスの作曲家の曲だからフランスのピアニストのパスカル・ロジェで。
Audrey Hepburn – Moon River
Moon river, wider than a mile
Audrey Hepburn – Moon River
I’m crossing you in style some day
Oh, dream maker, you heart breaker
Wherever you’re going,
I’m going your way…
ムーンリバー
とても広い川
いつの日にか堂々と渡ってみせるわ
夢をくれたり心を傷つけたり
あなたが行く所ならどこへでも
私はついていく…
ヘンリー・マンシーニが作曲、
ジョン・マーサーが作詞。
Moon River
1961年の映画『Breakfast at Tiffany’s(ティファニーで朝食を)』で、
主演のオードリー・ヘプバーンが劇中NYのアパートメントの窓辺で歌った曲。
音域の狭い彼女のために書かれていて、
カヴァーは沢山あるけど彼女のものが最高だと作曲者は言っている。
この唄うシーンは危うくカットされるところだったらしいが、
本人を含めた強い主張が何とか通って残せたらしい。
このシーンをもしカットしていたら、
随分魅力が減ってしまっただろう。
生前は本人が許可をしなかったため、
自身が唄うヴァージョンはリリースされなかったが亡くなったあとはすぐに出回っている。
Scarlett Johansson, Joaquin Phoenix – The Moon Song(Film Version)
I’m lying on the moon
O・Jonze – The Moon Song
My dear, I’ll be there soon…
私はお月様に横たわっているの
愛おしい人すぐにそばに行くわね…
スカーレット・ヨハンソン/ホアキン・フェニックス、
2014年の『The Moon Song (Music From And Inspired By The Motion Picture Her)』からの1曲。
The Moon Song
この『Music From And Inspired By The Motion Picture Her』の『Her』は、
スパイク・ジョーンズ監督・脚本の2013年のSF恋愛映画『Her』。
コンピュータのオペレーティング・システム(人格を持つ最新の人工知能型OS)、
彼女に恋をする男を描いた物語。
Billy Holiday – Blue Moon
Blue moon
Lorenz Hart – Blue Moon
You saw me standing alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own…
ブルームーン
夢も描けず
愛も抱けずに
一人立ちすくむわたしを
あなたは見ていたわ…
リチャード・ロジャース作曲、
ローレンツ・ハート作詞の1934年の曲。
Blue Moon
元々は1934年の映画『Hollywood Party』のために書かれたけれど、
結局使われなかった。
その後映画『Manhattan Melodrama』の主題歌になり、
更に歌詞が書き換えられて今の曲に。
さまざまなヴァージョンが存在するけれど、
ここはやはりビリー・ホリデーをセレクト。
1952年のアルバム、
『Billie Holiday Sings』で登場する。
Janis Joplin – Half Moon
Half moon, night time sky,
John Hall – Harf Moon
Seven stars, heaven’s eyes
Seven songs on seven seas
Just to bring all your sweet love home to me…
夜空に浮かぶハーフムーン
7つの星は天国の眼差し
7つの海に浮かぶ7つの歌が
あなたの素敵な愛を私のもとへ届けてくれる…
ジャニス・ジョプリン、
亡くなった後にリリースされた1971年のアルバム『Peal』収録。
Half Moon
この曲もそうだけれど、
アルバムを聴く度にこの後どうなっただろう?と思ってしまう。
まあ、
もしもはないからもしもなんだけど。
この曲はのちにオーリアンズを結成することになる、
ジョン・ホールが書いた作品。
そのオーリアンズのヴァージョンもあるにはあるけど、
この曲はもうジャニス以外じゃあ受け付けられない。
Patricia Kopatchinskaja – Schönberg:Pierrot lunaire Op.21
Den Wein, den man mit Augen trinkt,
Schönberg:Pierrot lunaire Op.21-Mondestrunken
Giesst Nachts der Mond in Wogen nieder,
Und eine Springflut überschwemmt
Den stillen Horizont…
目で飲むワイン
夜は月のそばに波打つ
そして春の潮が溢れる
静かなる地平線…
シェーンベルグ、
1912年作曲。
Pierrot lunaire (月に憑かれたピエロ)Op.21
女優アルベルティーネ・ツェーメの依頼で作曲され、
彼女によって初演が行われた。
アルベール・ジローの詩集からセレクトされた、
7篇ずつ3部に分けて曲付けがなされている。
全部で21曲あるので、
今回は最初の1曲『Mondestrunken(月に酔い)』を。
ヴァイオリニストのパトリシア・コパチンスカヤが、
語るように歌うシュプレヒゲザングを。
なんだかこの感じ、
ケイト・ブッシュを思い起こさせる。
グレン・グールドが指揮とピアノ、
シュプレヒゲザングがパトリシア・ライドアウト・ローゼンバーグのヴァージョンも良い。
聴き比べると結構面白くて、
聴きやすいのは後者だったりする。
Norah Jones – Shoot the Moon
The summer days are gone too soon
Norah Jones – Shoot the Moon
You shoot the moon
And miss completely…
夏の日々はあまりにも早く過ぎ去っていってしまった
あなたは全てを捧げ
そして全てを失った…
ノラ・ジョーンズ、
2002年の1stアルバム『Come Away with Me』から。
Shoot the Moon
曲は、
ジェシー・ハリス。
彼が大学生だったノラ・ジョーンズをバンドに引き入れなかったら、
いったいどうなっていたんだろう?
それにしても、
いつ聴いてもこの声は素晴らしい。
Tom Waits – Grapefruit Moon
Grapefruit moon, one star shining
Tom Waits – Grapefruit Moon
Shining down on me
Heard that tune, and now I’m pining
Honey, can’t you see?…
グレープフルーツみたいなお月さま
ひとつの星が輝いて
オレを照らしている
あの歌がもう一度聴きたくて
恋焦がれているオレのことがわかるかい?…
トム・ウェイツ、
1973年リリースの1stアルバム『ClosingTime』から。
Grapefruit Moon
いきなり最初からこのアルバムというのは、
やはりスゴイ。
それにしても『Grapefruit Moon』って表現、
なかなかステキだ。
Tom Waits – Drunk on the Moon
And I’m blinded by the neon
Tom Waits – Drunk on the Moon
Don’t try and change my tune
‘Cause I thought I heard a saxophone
I’m drunk on the moon
ネオンに目が眩む
曲を変えようとしないでくれ
サックスを聴いたような気がするから
オレは月に酔っているんだな…
そうそう、
もう1曲トム・ウェイツ。
Drunk on the Moon
今度は1974年の2ndアルバム、
『The Heart of Saturday Night』から。
Glenn Gould – Beethoven:Piano Sonata No.14 in C-sharp minor
ベートヴェン、
ピアノ・ソナタ14番嬰ハ短調 作品27-2。
作曲されたのは、
1801年。
最初のタイトルは、
ベートヴェンによって『Sonata quasi una Fantasia(幻想風ソナタ)』と名付けられた。
一般的には、
Moonlight Sonata
って呼ばれている。
けれど、
ルートヴィヒ・レルシュターが『スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう』と表現。
あっという間に、
『月光ソナタ』になったみたいだ。
ピアノは、
グレン・グールド1967年の演奏で第一楽章を。
The Rolling Stones – Moonlight Mile
When the wind blows and the rain feels cold
Jagger/Richards – Moonlight Mile
With a head full of snow
With a head full of snow
In the window there’s a face you know…
風が吹いて冷たい雨が降る
頭は雪まみれ
頭は雪まみれ
窓に映るは見知った顔さ…
ストーンズ、
1971年の『Sticky Fingers』の中の1曲。
Moonlight Mile
ミック・テイラーがこの曲に大きく関わったみたいだけど、
クレジットはされてはいない。
見事なストリングスのアレンジは、
ポール・バックマスター。
Van Morrison – Moondance
Well, it’s a marvelous night for a moondance
Van Morrison – Moondance
With the stars up above in your eyes
A fantabulous night to make romance
‘Neath the cover of October skies
And all the leaves on the trees are falling
To the sound of the breezes that blow
And I’m trying to please to the calling
Of your heart-strings that play soft and low…
さてムーンダンスを踊るのには素晴らしい夜だ
キミの瞳に映った空に星が煌めいている
恋をすには信じられないほど素晴らしい夜だ
10月の空を覆う満天の星の下
木々のすべての葉は吹く風の音に落ちてゆく
キミの心の琴線が優しく静かに奏でる音色に
ボクは喜んで応えよう…
ヴァン・モリソン、
1970年リリースのアルバム『Moondance』のタイトル曲。
Moondance
1965年にヴァン・モリソンとミック・フリートウッドのジャム・セッションで生まれた、
インストゥルメンタルを元にして作られた歌。
1977年になってシングル・リリースされて、
Billboard Hot 100で92位になっている。
The Doors – Moonlight Drive
Let’s swim to the moon, uh huh
The Doors – Moonlight Drive
Let’s climb through the tide
Penetrate the evenin’ that the
City sleeps to hide…
月まで一緒に泳いで行こうぜ
絶頂まで一緒に昇りつめよう
街が眠りの中に隠そうとする
この宵闇を突き抜けて…
ドアーズ、
1967年リリースのアルバム『Strange Days』の曲。
Moonlight Drive
まだ学生だったジム・モリソンが、
この詩を同級生のレイ・マンザレクに聞かせた。
これがキッカケで、
ドアーズの短い歴史が始まったのだ。
Creedence Clearwater Revival – Bad Moon Rising
I see the bad moon a-rising
John Fogerty – Bad Moon Rising
I see trouble on the way
I see earthquakes and lightning
I see bad times today
Don’t go around tonight
Well, it’s bound to take your life
There’s a bad moon on the rise…
不吉な月の昇るのを見たよ
面倒な事が起こるのを見た
地震や雷も見たよ
今日は悪いことばかりが起こるんだ
外は出歩くなよ
死ぬかも知れないからね
不吉な月が昇ってるからさ…
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、
1969年リリースのシングル。
Bad Moon Rising
同年のアルバム、
『Green River』にも収録されている。
ウィリアム・ディターレ監督、
1941年の映画『The Devil and Daniel Webster(悪魔の金)』のハリケーンのシーンがキッカケとなってジョン・フォガティがつくった曲。
Billboard Hot 100で、
2位になっている。
ジョン・フォガティ曰く、
いつか我々に訪れるであろう終末についての歌。
AC/DC – What’s Next The Moon
Well I tied my baby to the railroad track
AC/DC – What’s Next The Moon
Cannonball down the line
Givin’ that woman just one more chance
To give it to me one more time
Engineer wishin’ he was home in bed…
女に線路に縛りつけられちまった
特急列車が通る路線にだ
もう一度チャンスをくれたけど
ちょっとの時間を与えられたって
ベッドが恋しい機関士は突っ走ってくるに違いない…
AC/DC、
1978年リリースのアルバム『Powerage』に入っている曲だ。
What’s Next The Moon
The Police – Walking On The Moon
Giant steps are what you take
Sting – Walking On The Moon
Walking on the moon
I hope my legs don’t break
Walking on the moon…
大きな一歩を踏み出すんだ
月面を歩いてるみたいに
脚が折れないように気を付けるんだ
月面を歩くように…
1979年リリースのアルバム、
『Reggatta de Blanc』から。
Walking On The Moon
全英チャートで、
1週だけ1位になっている。
Being in love is to be relieved of gravity
恋をしていることは重力から解放されること
歌詞は幼い頃のガールフレンドのデボラ・アンダーソンについてのもの、
って確かスティングがどこかで言っていた。
Les Paul and Mary Ford – How High The Moon
Somewhere there’s music
Nancy Hamilton – How High The Moon
How faint the tune
Somewhere there’s heaven
How high the moon
There is no love
When love is far away too
Till it comes true
That you love me as I love you…
どこかで音楽が流れているわ
なんて朧気なんでしょう
どこかに天国があるんだわ
なんてあの月は高いんでしょう
愛が遠ざかっている時
愛なんてないわ
わたしがあなたを愛するようにあなたがわたしを愛してくれるまでは…
レスポール&メリーフォード、
1951年のシングル。
How High The Moon
9週連続1位、
Billboard year-end top 30 singles of 1951では3位になっている。
次のエラのヴァージョンと同じ曲なんだけど、
同じには最初思えなかった。
でもこれはこれで、
妙に耳に残る。
Ella Fitzgerald – How High The Moon
エラ・フィッツジェラルド、
ドイッチュラント・ハレでの圧巻のパフォーマンス。
凄すぎて、
笑ってしまう。
1960年リリースのアルバム、
『Mack The Knife – Ella In Berlin』のラスト・ナンバー。
How High The Moon
ピアノはポール・スミス、
ギターは-ジム・ホール 。
ベースはウィルフレッド・ミドルブルックス、
ドラムはガス・ジョンソン。
曲はモーガン・ルイス、
詞はナンシー・ハミルトン。
元々は、
1940年のブロードウェイのミュージカル・レヴュー『Two for the Show』で登場。
アルフレッド・ドレイクと、
フランシス・コムストックが唄っている。
Dinah Washington – Destination Moon
Come and take a trip in my rocket ship
Roy Alfred – Destination Moon
We’ll have a lovely afternoon
Kiss the world goodbye and away we’ll fly
Destination moon
ボクのロケットで旅に出ようよ
楽しい午後を過ごそう
世界にさよならのキスをして飛び去るのさ
月へまっしぐら…
ダイナ・ワシントン、
1962年の『Dinah ’62』からの1曲。
Destination Moon
元々この曲は、
マーヴィン・フィッシャー(作曲)/ロイ・アルフレッド(作詞)の曲。
1951年、
ナット・キング・コールが最初に吹き込んでいる。
Billie Holiday – I Wish on the Moon
I wished on the moon, for something I never knew
Dorothy Parker – I Wish on the Moon
I wished on the moon, for more than I ever knew…
月に願ったわどうなるのかわからないことの為に
月に願ったのわかっていること以上に…
ビリー・ホリデー、
1957年に吹き込まれて1958年にリリースされた『All or Nothing at All』からの1曲。
I Wish on the Moon
元々この曲はドロシー・パーカー作詞/ラルフ・レインジャー作曲で、
1935年の映画『The Big Broadcast of 1936』でビング・クロスビーが唄ったもの。
同じ年にビリー・ホリデーをフューチャーした、
テディ・ウイルソン楽団がこれを吹き込んでいる。
その後彼女は1955年にもレコーディングしていて、
1958年の『Stay With Me』で聴くことができる。
それぞれ違うけれど、
それぞれ良い。
Ella Fitzgerald – No Moon at All
No moon at all, what a night
Redd Evans – No Moon at All
Even lightnin’ bugs have dimmed their lights
Stars have disappeared from sight
And there’s no moon at all
お月様が見えない なんて夜なのかしら
ホタルですら光ってないのね
星も見えなくなってきた
そして月は全く見えない…
エラ・フィッツジェラルド、
1962年のアルバム『Rhythm Is My Business』からの1曲。
No Moon at All
レッド・エバンス作詞/デイビッド・フリードマン作曲、
1947年の作品でナット・キング・コール・トリオやドリス・デイ1949年リリースあたりが最初なのかな。
Billie Holiday – Moonglow
It must have been moonglow
Eddie Delange/Irving Mills – Moonglow
Way up in the blue
It must have been moonglow
That led me straight to you…
あれは空に浮かぶ
月明かりに違いない
その月明かりのおかげで
キミと出会えたんだね…
ビリー・ホリデー、
1952年の吹き込み。
Moonglow
1954年、
『Billie Holiday』に収められている。
1933年、
ウィル・ハドソンが自分のバンドのテーマ曲として作曲したもの。
その後、
アーヴィン・ミルズとエディ・デ・ランゲが歌詞を付けている。
1955年の映画『Picnic』で、
キム・ノヴァックとウィリアム・ホールデンが踊るシーンで流れていた。
Glenn Miller and His Orchestra – Moonlight Serenade
グレン・ミラー、
1939年作曲。
Moonlight Serenade
同年RCAブルーバードレーベルで録音され、
1939年に米国のポップチャート・トップ10/ビルボードチャート3位。
この時はインストルメンタルだったけど、
元々は1935年にエドワード・ヘイマンの歌詞が付いた曲だった。
その時のタイトルは、
『Now I Lay Me Down to Weep』というものだった。
というわけで…
Nowhere Playlist、
今回は『25 Best Songs About The Moon』でした。
もちろん他にもいろんな曲があるけど、
何であの曲がないわけ?ということもあるだろうけど今のボクの好みなんだからこれで良いのだ。
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