22曲目は5枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
22曲目はドビュッシー:前奏曲集 第1巻。
この前奏曲集は、
1910年に短期間で作曲されたもの。
いわゆる中期の作品で、
ドビュッシーが58歳の時のもの。
この前奏曲集は第1巻ともうひとつ、
1913年に完成した第2巻がある。
それぞれ12曲で、
計24曲の前奏曲が収められている。
第2巻は12曲全曲演奏されることが多いけど、
第1巻は抜粋して取り上げられる方が多い。
それで、
今回は第1巻の方がとりあげられていて枚のレコードがが紹介されている。
初版が出版されたデュラン社の楽譜では、
各曲の題名は楽譜の冒頭ページではなく最後のページの下に右端あわせで書かれている。
こんな感じだ。
第1曲
デルフィの舞姫
Danseuses de Delphes
第2曲
ヴェール(帆)
Voiles
第3曲
野を渡る風
Le vent dans la plaine
第4曲
夕べの大気に漂う音と香り
Les sons et les parfums tournent dans l’air du soir
第5曲
アナカプリの丘
Les collines d’Anacapri
第6曲
雪の上の足跡
Des pas sur la neige
第7曲
西風の見たもの
Ce qu’a vu le vent d’ouest
第8曲
亜麻色の髪の乙女
La fille aux cheveux de lin
第9曲
とだえたセレナード
La sérénade interrompue
第10曲
沈める寺
La cathédrale engloutie
第11曲
パックの踊り
La danse de Puck
第12曲
ミンストレル
Minstrels
スヴャトスラフ・リヒテル
Sviatoslav Richter-
Debussy:
From Préludes,Book1,L.117
・Voiles
・Le vent dans la plaine
・Les collines d’Anacapri
始まりは村上春樹氏が、
この曲を最初に耳にしたリヒテルのもの。
ジャケットの写真はない、
おまけみたいなもの。
コルトー/ギーゼング/ミケランジェリ/フランソワ/ベロフ
いわゆるこの曲の「名盤」として、
挙げられているもの。
Alfred Cortot-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
Walter Gieseking-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
Arturo Benedetti Michelangeli-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
Samson François-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
Michel Béroff-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
ジャン・カサドゥシュ
Jean Casadesus-
Debussy:
Prélude,Book1,L.117
1960年
ピアノ:ジャン・カサドゥシュ
ちなみに、
父親のものもあるのでおまけで。
Robert Casadesus-
Debussy:
Prélude,Book1,L.117
フリードリヒ・グルダ
Friedrich Gulda-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
1969年
ピアノ:フリードリヒ・グルダ
グルダの1955年のものも書かれているけど、
こちらは見つからず。
ノエル・リー
Noël Lee-
Debussy:
Préludes,Book1,L.117
1965年?
ピアノ:ノエル・リー
花房晴美
Harumi Hnafusa-
Debussy:
From Préludes,Book 1,L.117
・Des pas sur la neige
1983年
ピアノ:花房晴美
1曲だけ見つけた。
安川加寿子
Kazuko Ysukawa-
Debussy:
Préludes,Book2,L.123
第1巻が見つからなかったので、
第2巻を。
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
22曲目は、
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻をお届けしました。
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