21曲目は5枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち再開、
21曲目はベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」変ロ長調作品97。
1811年の作品で、
ルドルフ・ヨハネス・ヨーゼフ・ライナー・フォン・エスターライヒ(ルドルフ大公)に献呈されたもの。
ルドルフ大公は、
ベートーヴェンにピアノと作曲を師事した弟子。
そして、
ベートーヴェンにお金を送り続けたパトロンでもある。
この曲の初演は、
ベートーヴェン自身がピアノを弾いている。
ただ、
殆ど耳が聞こえない状態だった為に演奏自体は良くなかったらしい。
そしてこれを最後に、
ベートーヴェンは公の場で演奏することはなくなったんだそうだ。
曲の構成
曲の構成は、
4つの楽章から成っている。
第1楽章
アレグロ・モデラート
変ロ長調
4分の4拍子
ソナタ形式
第2楽章
アレグロ
変ロ長調
4分の3拍子
スケルツォ
第3楽章
アンダンテ・カンタービレ
ニ長調
4分の3拍子
変奏曲形式
第4楽章
アレグロ・モデラート
- プレスト
変ロ長調
4分の2拍子
- 8分の6拍子
ロンド形式。
ダヴィッド・オイストラフ/スヴャトスラフ・クヌシェビツキー/レフ・オボーリン
David Oistrakh,
Sviatoslav Knushevitsky,
Lev Oborin-
Beethoven:
Piano Trio in B-Flat Major,Op.97,”Archduke”
1958年
ヴァイオリン:ダヴィート・オイストラフ
チェロ:スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー
ピアノ:レフ・オボーリン
ジャン・フルニエ/アントニオ・ヤニグロ/バドゥラ=スコラ
Jean Fournier,
Antonio Janigro,
Paul Badura-Skoda-
Beethoven:
Piano Trio B-Flat Major,Op.97,”Archduke”
1952年
ヴァイオリン:ジャン・フルニエ
チェロ:アントニオ・ヤニグロ
ピアノ:パウル・バドゥラ=スコラ
アイザック・スターン/レナード・ローズ/ユージン・イストミン
Isaac Stern,
Leonard Rose,
Eugene Istomin-
Beethoven:
Piano Trio B-Flat Major,Op.97,”Archduke”
1965年
ヴァイオリン:アイザック・スターン
チェロ:レナード・ローズ
ピアノ:ユージン・イストミン
レオニード・コーガン/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ/エミール・ギレリ
Leonid Kogan,
Mstislav Rostropovich,
Emil Gilels-
Beethoven:
Piano Trio B-Flat Major,Op.97,”Archduke”
1956年
ヴァイオリン:レオニード・コーガン
チェロ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
ピアノ:エミール・ギレリ
アルトゥール・ビンシュタイン/ヤッシャ・ハイフェッツ/エマーヌエル・フォイアーマン
Arthur Rubinstein,
Jascha Heifetz,
Emanuel Feuermann-
Beethoven:
Piano Trio B-Flat Major,Op.97,”Archduke”
1941年
ヴァイオリン:ヤッシャ・ハイフェッツ
チェロ:エマーヌエル・フォイアーマン
ピアノ:アルトゥール・ビンシュタイン
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
21曲目は、
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」変ロ長調作品97をお届けしました。
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