ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ

stravinsky-petrouchka

バレエ音楽『ペトルーシュカ』

村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

1曲目は、
ストラヴィンスキー。

バレエ音楽、
ペトルーシュカ』。

元々は、
1911年に『バレエ・リュス』のために作曲されたバレエ音楽。

バレエ・リュスはロシア・バレエ団と言われる、
セルゲイ・ディアギレフが創設したバレエ団。

数多くのバレエダンサーや振付家を育成、
当時の名だたる作曲家に歴史に残るバレエ音楽の傑作を依嘱した。

このペトルーシュカもその1つで、
他のバレエ・リュスのための作品が『火の鳥』であり『春の祭典』。

この3曲は、
ストラヴィンスキーの初期を代表する三部作となっている。

ちなみにペトルーシュカはおがくずの体を持つわら人形の物語で、
ロシア版のピノキオ。

初演は1911年、
パリのシャトレ座で行われた。

ペトルーシュカを演じたのは、
あのヴァーツラフ・ニジンスキーだ。

場面構成

は、
こんな感じ。

第1部:謝肉祭の市
    Fête populaire de semaine grasse
 ・導入 – 群集
    Début – Les foules
 ・人形使いの見世物小屋
    La baraque du charlatan
 ・ロシアの踊り
    Danse russe
第2部:ペトルーシュカの部屋
    Chez Pétrouchka
 ・ペトルーシュカの部屋
    Chez Pétrouchka
第3部:ムーア人の部屋
    Chez le Maure
 ・ムーア人の部屋
    Chez le Maure
 ・バレリーナの踊り
    Danse de la Ballerine
 ・ワルツ
    バレリーナとムーア人の踊り)
    Valse
    La Ballerine et le Maure
第4部:謝肉祭の市
    夕景
    Fête populaire de semaine grasse
    vers le soir
 ・乳母の踊り
    Danse de nournous
 ・熊を連れた農夫の踊り
    Danse du paysan et de l’ours
 ・行商人と二人のジプシー娘
    Un marchand fêtard avec deux tziganes
 ・馭者と馬丁たちの踊り
    Danse des cochers et des palefreniers
 ・仮装した人々
    Les déguisés
 ・格闘
    ペトルーシュカとムーア人の喧嘩
    La rixe
    Le Maure et Pétrouchka
終景:ペトルーシュカの死
    Fin : La mort de Pétrouchka
 ・警官と人形使い
    La police et le chartatan
 ・ペトルーシュカの亡霊
    Apparition du double de Pétrouchka

エルネスト・アンセルメ(1949年)

本に出てくるこの曲のレコードは、
全部で5枚だ。

そのうちの1枚1949年録音のアンセルメは、
表紙を飾る音楽たちの中で既に出てきているのでそちらでどうぞ。

エルネスト・アンセルメ(1958年)

Ernest Ansermet-
Stravinsky:
Petrushka

1958年

指揮:エルネスト・アンセルメ
演奏:スイス・ロマンド管弦楽団

クラウディオ・アバド

Claudio Abbado-
Stravinsky:
Petrouchka

1980年

指揮:クラウディオ・アバド
演奏:ロンドン交響楽団

ズービン・メータ

Zubin Mehta-
Stravinsky:
Petrouchka

1979年

指揮:ズービン・メータ
演奏ニューヨーク・フィルハーモニック

エーリッヒ・ラインスドルフ

Erich Leinsdorf‐
Stravinsky:
Petrouchka

1973年

指揮:エーリッヒ・ラインスドルフ
演奏:ニューフィルハーモニア管弦楽団

というわけで…

今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

1曲目は、
ストラヴィンスキー。

バレエ音楽、
ペトルーシュカ』をお届けしました。

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