Father Christmas
さて、
今回のクリスマス・ソングはキンクス。
1977年にリリースされたシングル、
『Father Christmas』だ。
シングルの後、
1986年リリース『Come Dancing with The Kinks: The Best of 1977-1986』にも収録されている。
これも前回のトム・ウェイツの『Christmas Card from a Hooker in Minneapolis』同様に、
最後の方の歌詞が良い曲なのだ。
They said Father Christmas, give us some money
The Kinks – Father Christmas
Don’t mess around with those silly toys
We’ll beat you up if you don’t hand it over
We want your bread so don’t make us annoyed
Give all the toys to the little rich boys
サンタの恰好でデパートの前に立っていたボク、
そこにチンピラのガキどもがやってきてこう言うわけ。
サンタさんよ
金をよこしな
下らねえオモチャなんかに付き合ってる暇はないんだよ
よこさねえと痛い目に遭うぜ
オモチャなら金持ちのお子様にでもくれてやれ
そして、
ちょっと実は優しくて良い人なんじゃない?と思わせる。
But give my daddy a job ‘cause he needs one
The Kinks – Father Christmas
He’s got lots of mouths to feed
But if you’ve got one I’ll have a machine gun
So I can scare all the kids on the street
だけどもし仕事があるんだったら俺の親父にくれないか
食わせなきゃならない家族がいっぱいいるんだ
もし仕事をくれるなら俺がマシンガンを手に入れて
あんたを町のチンピラどもから守ってやる
そして最後には、
こうだ。
Have yourself a merry merry Christmas
The Kinks – Father Christmas
Have yourself a good time
But remember the kids who got nothin’
While you’re drinkin’ down your wine
メリー・クリスマス
楽しいひとときを
でもあんたがワインを飲み干しているあいだ
何にも貰えない子供達が居ることも忘れないでくれよな
もちろんソングライターは、
唄っているレイ・デイヴィスだ。
貧しい子供に愛を!なんて直接唄ったりはしないけど、
そこに愛を感じるいかにもレイ・デイヴィスらしい歌詞だ。
曲もパンクっぽいギター・リフが効いていて、
なかなか素晴らしい。
他のヴァージョン
この曲、
キンクス以外もアプローチが大体一緒だからそれならオリジナルで充分。
ただ、
ちょっとジャズっぽいアプローチの面白いカヴァーがある。
ジャッキー・ネイラー、
2007年のアルバム『Smashed For The Holidays』で登場するバージョンだ。
というわけで…
今回のクリスマス・ソングは、
キンクスの『Father Christmas』。
キンクスのオリジナルと、
ジャッキー・ネイラーのカヴァーをお届けしました。
コメントしてみる お気軽にどうぞ!