39曲目は3枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
39曲目はヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲集他。
ヴィヴァルディって、
いろんな楽器のための協奏曲を書いている。
その中から、
今回は珍しいヴィオラ・ダモーレ のための協奏曲が登場する。
ヴィオラ・ダモーレは、
見た目はヴァイオリンやヴィオラみたいな楽器。
その1番の特徴は、
実際に演奏するための弦が7弦と共鳴させるためだけに存在する弦が7弦あること。
なので、
ペグ(糸巻)は14個ある。
表板に穿たれた穴はヴァイオリンのような『f』ではなく、
炎の形をしている。
裏板は丸みを帯びていなくて、
フラットな形状になっている。
一つの調に調弦をすると他の調に転調が出来ないので、
今では殆ど使われない楽器になってしまったようだ。
ヴィヴァルディの時代は、
転調とかはないからそれで済んでいたらしいけどね。
結局、
時代の流れには乗っかれない楽器だったわけだ。
それが良いかどうか?はわからないけれど、
確かにその時代に存在していたことはこの曲たちが証明し続けてくれる。
ウォルター・トランプラ―
Walter Trampler,
Alberto Lysy,
Camerata Bariloche-
Vivaldi:
Concerto For Viola D’amore
1969年?
ヴィオラ・ダモーレ:ウォルター・トランプラ―
指揮:アルベルト・リジ―
演奏:カメラータ・バリローチェ
音は見つからず。
ギュンター・レメン
Gunter Lemmen,
Jean-François Paillard,
Orchestre de chambre Jean-François Paillard-
Vivaldi:
Quatre Concertos Pour Viole D’Amour
・Concerto En Ré Mineur Pour Viole D’amour,
Orchestre À Cordes Et Continuo P 288
・Concerto En La Majeur Pour Viole D’amour,
Orchestre À Cordes Et Continuo P 233
・Concerto En Fa Majeur Pour Viole D’amour,
Deux Hautbois, Basson, Deux Cors Et Continuo P 286
・Concerto En Ré Mineur Pour Viole D’amour,
Orchestre À Corde Et Continuo P 287
1960年
ヴィオラ・ダモーレ:ギュンター・レメン
指揮:ジャン=フランソワ・パイヤール
演奏:パイヤール室内管弦楽団
バスーンのための協奏曲
ついで的に登場するのが、
バスーンのための協奏曲。
Sherman Walt,
Zimbler Sinfonietta-
Vivaldi:
Four Bassoon Concertos
・Bassoon Concerto No.13 In C
・Bassoon Concerto No.14 In C Minor
・Bassoon Concerto No.8 In F
・Bassoon Concerto No.17 In C
1959年
バスーン:シャーマン・ウォルト
演奏:ジンブラー・シンフォニエッタ
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
39曲目は、
ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲集他をお届けしました。
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