究極のピアノ音楽
僕らが文句なく素晴らしい、いわば究極のピアノ音楽として選んだのは、シューベルトのいくつかのピアノ・ソナタと、シューマンのピアノ音楽だった。
村上春樹-一人称単数-謝肉祭(Carnaval)P163
ショパンでもなく、
モーツアルトでもなく。
バッハでもなく、
ベートーヴェンでもなく。
ブラームスでもなく、
ドビュッシーやラヴェルでもなく。
シューベルトと、
シューマン。
なるほど、
好みはいろいろだ。
シューベルトのピアノ・ソナタ
第1番から第21番まであるけど、
そのうちの半分近くは未完に終わっている。
ここでいう『究極のピアノ音楽として選んだシューベルトのいくつかのピアノ・ソナタ』は、
何番なんだろう?
そもそもピアノ独奏曲って、
熱心に聴いてきたわけでもないのでちょっと選びようがない。
31歳で亡くなったシューベルトが、
亡くなる1828年につくったピアノ・ソナタは3曲。
その最後を飾る『21番 変ロ長調 D960』を、
ホロビッツのピアノで。
シューマンのピアノ音楽
シューマンのピアノ音楽といわれれも、
やはりどれを選ぶのか?はなかなか難しい。
最初に浮かぶのは、
やはりこの物語のタイトルにもなっている『謝肉祭(Carnaval)』なんだけど。
ここでは『子供の情景 Op.15』を、
やはりホロビッツで。
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