デビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』
シングルでヒットした曲は収録せず、新曲だけでLPをこしらえようというビートルズの挑戦精神はそれなりに賞賛されるべきなのだろうが、音楽の瑞々しさという点においては、ほとんど即席で作られた前作のデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の方がむしろまさっているように、僕の耳には聞こえてしまう。
―村上春樹,一人称単数,ウィズ・ザ・ビートルズ,P80
瑞々しさで言ったら、
そりゃあ粗削りで即席的な1stの方が確かにそうなのかもしれないな。
なにしろシングルで既に発表されていた4曲以外の10曲を、
たった1日でレコーディングしたんだからね。
費用対効果で考えたら、
ちょっとすごいものがある。
まあなんにしても初期のアルバムに対して、
『どちらがまさっているか?』という視点はちょっといただけない。
なんだか『僕』VS『ボク』みたいになっているが、
そういうものだ。
The Beatles – Please Please Me
そんなわけで1963年のビートルズの1stアルバム、
モノラル盤とステレオ盤があるけれどステレオ盤で。
ちなみにそれぞれ別の日にリリースされたのは、
この1stが唯一のスタイル。
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