MISS DIOR
どうやら昨年の9月から流れていたみたいだけど、
今頃になって初めて『MISS DIOR』のCMを見た。
いきなりTVから流れてきたのは、
ジャニス・ジョプリンの歌声。
当然、
画面を見てしまう。
そこには、
ナタリー・ポートマン。
Wake Up
美しい映像が、
ジャニスの声と共に流れる。
そしてこちらに向かって、
ナタリー・ポートマンが話しかける。
And You?
What would you do for love?
Miss Dior, The New Fregrace.Dior
最初に商品が出てくるらしいけど、
ジャニスの声で画面を見たから最後でやっと何のCMなのかがわかった。
映像も素晴らしくて、
随分とお金をかけているんだろうなという感じ。
でもまあとにかく何よりも、
選曲のセンスが良い。
以前、
ここでシャネルとヴィトンの香水のCMで流れた曲が出てきたけど同じくらい良い。
Janis Joplin – Cry Baby
Cry baby, cry baby, cry baby
Bert Berns/Jerry Ragovoy – Cry Baby
Honey, welcome back home…
泣いていいのよ
おかえりなさいハニー…
さて、
このCMで流れている曲は『Cry Baby』。
彼女の遺作となってしまった、
1971年のアルバム『Pearl』に入っている。
シングルにもなっていて、
B面は『Mercedes Benz』だね。
Billboard Hot 100では、
42位が最高位。
Garnet Mimms and the Enchanters – Cry Baby
ただこの曲はカヴァーで、
オリジナルは1963年のガーネット・ミムズ・アンド・ジ・エンチャンターズ。
ソングライターは、
バート・バーンズとジェリー・ラゴヴォイ。
バート・バーンズはビートルズがカヴァーした『Twist and Shout』や、
ストーンズがカヴァーした『Cry to Me』の人。
ジェリー・ラゴヴォイは、
ストーンズのカヴァーした『Time Is on My Side』の人。
こちらはBillboard Hot 100 で、
最高4位になっている。
ジャニスのカヴァーとは、
随分違うけどこれはこれで悪くない。
Big Brother and the Holding Company – Piece of My Heart
Oh, come on, come on, come on, come on
Bert Berns/Jerry Ragovoy – Piece of My Heart
Didn’t I make you feel like you were the only man? Yeah…
ねえ
アンタがアタシのただ1人の男だって感じさせたでしょ?…
そういえば、
以前にもジャニスの歌声がこのMiss DiorのCMで使われていたことを思い出した。
いつくらいだったかな?
随分まえのことだった気がするけど。
この時も、
ナタリー・ポートマンだった。
結婚式を放棄して、
ヘリコプターで飛んで行っちゃうやつ。
この時の曲は、
Big Brother and the Holding Company名義の『Piece of My Heart』。
1968年にシングルでリリースもされている、
アルバム『Cheap Thrills』の曲。
Erma Franklin – Piece of My Heart
この曲もカヴァーで、
オリジナルは1967年のアーマ・フランクリン。
彼女は、
アレサ・フランクリンの姉だ。
ソングライターは『Cry Baby』と同じで、
バート・バーンズとジェリー・ラゴヴォイ。
このオリジナルも、
やはりジャニスのものとは随分感じが違うけどこちらも悪くない。
というわけで…
今回はミス・ディオールのCMで流れていた、
ジャニス・ジョプリンの『Cry Baby』と『Piece of My Heart』。
ガーネット・ミムズ・アンド・ジ・エンチャンターズと、
アーマ・フランクリンのオリジナルと共にお届けしました。
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