J・S・バッハ ロ短調ミサ BWV232

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J.S.Bach : Mass in B Minor

村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
36)はJ・S・バッハ ロ短調ミサ BWV232。

曲の構成

この曲は、
4部構成の全27曲で成る。

J・S・バッハ ロ短調ミサ BWV232

第1部 ミサ曲
   Missa

キリエ(Kyrie)
 01 キリエ・エレイソン(Kyrie eleison)
   主よ 憐れみたまえ
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ロ短調 アダージョ ラルゴ 4/4拍子 (C) 
 02 クリステ・エレイソン(Christe eleison)
   キリストよ 憐れみたまえ
   二重唱(ソプラノ1、2)、バイオリンオブリガート
   ニ長調 アンダンテ 4/4拍子
 03 キリエ・エレイソン(Kyrie eleison)主よ 憐れみたまえ
   四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バス)
   嬰ヘ短調 アレグロ・モデラート 2/2拍子(分割C)

グローリア(Gloria)
 04 グロリア・イン・エクチェルシス・デオ(Grolia in excelsis)
   いと高きところには神に栄光あらんことを
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 ヴィヴァーチェ 3/8拍子
 05 エテ・イン・テラ・パクス(Et in terra pax)
   そして大地に平和を
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 アンダンテ 4/4拍子
 06 ラウダムス・テ(Laudamus te)
   我らは主をたたえ
   アリア(ソプラノ2) ヴァイオリン・オブリガート
   イ長調 アンダンテ 4/4拍子
 07 グラツィアス・アヂムス・ティビ(Gratias agimus tibi)
   主のおおいなる栄光のゆえに
   四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 アレグロ・モデラート 2/2拍子
 08 ドミネ・デウス(Domine Deus)
   主なる神よ 天の王
   二重唱(ソプラノ1、テナー)
   ト長調 アンダンテ 4/4拍子
 09 クウィ・トリス・ペッカータ・ムンディ(Qui tollis peccata mundi)
   世の罪を除きたもう者よ
   四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バス)
   ロ短調 レント 3/4拍子
 10 クウィ・セデス・アド・デクステム・パトリス(Qui sedes ad dextram Patris)
   父の右に座したもう者よ
   アリア(アルト) オーボエダモーレ・オブリガート
   ロ短調 アンダンテ・コモード 6/8拍子
 11 クォニアム・トゥ・ソルス・サンクトゥス(Quoniam tu solus sanctus)
   汝のみ聖なり
   アリア(バス) コルノ・ダ・カッチャオブリガート
   ニ長調 アンダンテ・レント 3/4拍子
 12 クム・サンクト・スピリトゥ(Cum Sancto Spiritu)
   聖霊とともに
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 ヴィヴァーチェ 3/4拍子

第2部 ニカイア信条
   Symbolum Nicenum

 01 クレードー・イン・ウーヌム・デウム(Credo in unum Deum)
   われは信ず 唯一なる神を
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ミクソリディアン モデラート 2/2拍子
 02 バトレム・オムニボテンテム(Patrem omnipotentem)
   全能の父
   四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 アレグロ 2/2拍子
 03 エトゥ・イン・ウヌム・ドミヌム(Et in unum Dominum)
   唯一の主
   二重唱(ソプラノ1、アルト)
   ト長調 アンダンテ 4/4拍子
 04 エトゥ・インカルナートゥス・エストゥ(Et incarnatus est)
   肉体をとりたまいし者
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ロ短調 アンダンテ・マエストーソ 3/4拍子
 05 クルーシフィクス(Crucifixus)
   十字架につけられたまいし者
   四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バス)
   ホ短調 グラーヴェ 3/2拍子
 06 エト・レスレクスィト(Et resurrexit)
   よみがえり
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 アレグロ 3/4拍子
 07 エト・イン・スピリトゥム・サンクトゥム(Et in Spiritum sanctum)
   聖霊を
   アリア(バス) オーボエダモーレオブリガート
   イ長調 アンダンティーノ 6/8拍子
 8 コンフィテオール(Confiteor)
   唯一の洗礼を信認す
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   嬰ヘ短調 モデラート アダージョ 2/2拍子
 9 エト・エクスペクト(Et expecto)
   来世の命を待ち望む
   五部合唱(ソプラノ1、2、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 ヴィヴァーチェ・エド・アレグロ 2/2拍子

第3部 サンクトゥス
   Sanctus

 01 サンクトゥス(Sanctus)
   聖なるかな
   六部合唱(ソプラノ1、2、アルト1、2、テナー、バス)
   ニ長調 ラルゴ 4/4拍子・ヴィヴァーチェ 3/8拍子

第4部 ホザンナ、ベネディクトゥス、アニュス・デイ
   Hosanna, Benedictus, and Agnus Dei

 01 オザンナ(Osanna)
   オザンナ
   八部合唱(複合唱)(ソプラノ1、2、アルト1、2、テナー1、2、バス1、2)
   ニ長調 アレグロ 3/8拍子
 02 ベネディクトゥス(Benedictus)
   ほむべきかな
   アリア(テナー) フルートオブリガート
   ロ短調 アンダンテ 3/4拍子
 03 オザンナ(Osanna)
   オザンナ
   (ダカーポ)八部合唱(複合唱)
 04 アニュス・デイ(Agnus Dei)
   神の子羊よ
   アリア(アルト) ヴァイオリンオブリガート
   ト短調 アダージョ 4/4拍子
 05 ドナ・ノビス・パーチェム(Dona nobis pacem)
   われらに平安を与えたまえ
    四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バス)
   ニ長調 モデラート 2/2拍子

J・S・バッハ ロ短調ミサ BWV232 4枚のレコード

ここでは、
4枚のレコードが紹介されている。

J・S・バッハ ロ短調ミサ BWV232 11枚のレコード

・ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)
 /ウィーン学友協会管弦楽団(Orchester Der Gesellschaft Der Musikfreunde Wien)
 /エリーザベト・シュヴァルツコップ(Elisabeth Schwarzkopf)
 /ニコライ・ゲッダ(Nicolai Gedda)
・フリッツ・レーマン(Fritz Lehmann)
 /ラジオ・ベルリン管弦楽団+合唱団(Berlin Radio Symphony Orchestra/Choir)
 /グントヒルト・ウェーバー(Gunthild Weber)
 /ヘルメート・クレプス(Helmut Krebs)
・ローリン・マゼール(Lorin Maazel)
 /ベルリン放送交響楽団+リアス合唱団(RAB/RIAS Chamber Choir)
 /シュテッヒ=ランダル(Stich-Randall)
 /エルンスト・ヘフリガー(Ernst Haefliger)
・ミシェル・コルボ(Michel Corboz)
 /ローザンヌ室内管弦楽団+合唱団(Ensemble Vocal Et Instrumental De Lausanne)
 /イヴォンヌ・ぺラン(Yvonne Perrin)
 /オリヴィエ・デュフール(Olivier Dufour)

ヘルベルト・フォン・カラヤン/ウィーン学友協会管弦楽団+合唱団

1枚目はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、
ウィーン学友協会管弦楽団。

エリーザベト・シュヴァルツコップのソプラノ、
ニコライ・ゲッダのテノール。

フリッツ・レーマン/ラジオ・ベルリン管弦楽団+合唱団

2枚目はフリッツ・レーマン指揮、
ラジオ・ベルリン管弦楽団+合唱団。

グントヒルト・ウェーバーのソプラノ、
ヘルメート・クレプスのテノール。

残念ながら、
音は見つからず。

ローリン・マゼール/ベルリン放送交響楽団+リアス合唱団

3枚目はローリン・マゼール指揮、
ベルリン放送交響楽団+リアス合唱団。

シュテッヒ=ランダルのソプラノ、
エルンスト・ヘフリガーのテノール。

こちらも残念ながら、
音は見つからず。

ミシェル・コルボ/ローザンヌ室内管弦楽団+合唱団

4枚目はミシェル・コルボ指揮、
ローザンヌ室内管弦楽団+合唱団。

イヴォンヌ・ぺランのソプラノ、
オリヴィエ・デュフールのテノール。

おまけ

さて、
J・S・バッハ ロ短調ミサ BWV232。

この曲は、
1749年にバッハが最後に完成させた作品。

ただ、
既に第一部のキリエとグローリアは1733年に完成されていた。

ライプツィヒの聖トーマス教会で働いていたバッハは雇い主の市の参事会と揉めていて、
宮廷作曲家の称号を賜るようザクセン選帝侯にこのミサを献呈している。

そして死の1年近く前に、
ミサ通常文全てを含む完全ミサ曲へと拡大。

新作は27曲中5曲で、
他にも過去作品が転用されている。

要は、
ある意味寄せ集めの作品なのだ。

もちろん寄せ集めだけど、
素晴らしい作品になっている。

ライプツィヒ・バッハ音楽祭では、
毎年ファイナルで演奏されるほどの重要な作品なのだ。

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