謝肉祭を敬遠している(としか思えない)ピアニストたち
ウラディミール・ホロビッツは生涯を通じてシューマンの音楽を好んで演奏したが、なぜか『謝肉祭』は正規の録音を残していない。スヴィアトスラフ・リヒテルについても同じことが言える。そしてマルタ・アルゲリッチの演奏する『謝肉祭』をいつか聴きたいと望んでいる人間は僕一人のみではあるまい。
村上春樹-一人称単数-謝肉祭(Carnaval)P166
一時期ホロヴィッツは良く聴いた覚えがあるけど、
もう随分と昔のことだ。
ホロヴィッツの『謝肉祭』スタジオ録音は、
確かにない。
ただ『Vladimir Horowitz – The Unreleased Live Recordings, 1966-1983』という、
50枚組のCDボックスセットにいくつかのヴァージョンが収められているみたいだ。
演奏がボロボロという話もあるが、
1度は聴いておきたいのだが今のところまだ聴いていない。
リヒテルは、
敢えて人気のある曲を演奏しないところがあったはずだ。
例えばベートーヴェンのピアノ・ソナタなら、
14番とか21番は演奏していない。
シューマンも好んで演奏していたはずだけど、
敢えて『謝肉祭』はやらなかったのかもしれない。
アルゲリッチもシューマンは弾くけど、
この『謝肉祭』は演奏していない。
確かに聴いてみたいとは思うし、
まだ活躍しているのだから聴くことができる可能性が唯一あるわけだね。
謝肉祭ではないシューマン
そんなわけで、
この3人の『謝肉祭』ではないシューマンを。
ホロヴィッツは、
以前に『子供の情景 Op.15』が出てきているからそちらをどうぞ。
リヒテルは、
『ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26』。
アルゲリッチは、
『子供の情景 Op.15』 。
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