モーツァルト – 弦楽四重奏曲第15番 二短調 K.421

【国境の南、太陽の西】の中のモーツァルト 

僕は小さな音でモーツァルトのクァルテットを聴き、
運転に神経を集中していた。

国境の南、太陽の西

箱根までの道、
ハジメくんは島本さんと車の中。

中間というものが、
存在しない島本さん。

二度とどこにも行ってほしくなければ、
隅から隅まで全部取らなくてはいけない。

そして、
全部を取られなければいけない。

でも島本さんは、
消えてしまう。

モーツァルトのクァルテット

モーツァルトのクァルテット、
弦楽四重奏曲は全部で23曲ある。

1770年14歳で1番を書き、
亡くなる前年の1790年に23番を書いている。

亡くなってから、
21番から23番までが出版されている。

弦楽四重奏曲第15番 二短調 K.421

23曲もあるけど、
モーツァルトの短調好きとしてはやはり弦楽四重奏曲第15番 二短調 K.421。

ハイドンに捧げたいわゆる『ハイドン・セット』、
14~19番の中の1曲。

ハイドンの弦楽四重奏曲集ロシア・セットに感銘を受けて、
このセットは書かれたという。

しかも2年あまりを費やしたというのだから、
かなり練りに練ったものなんだろう。

それは良くもあり、
悪くもありというところだけど。

モーツァルトの弦楽四重奏曲の中の短調は、
これと13番の2曲だけ。

Quartett Für 2 Violinen, Viola Und Violoncello, Nr. 15 d-moll, KV 421 (417b)
弦楽四重奏曲第15番 二短調 K.421

第1楽章 Allegro moderato ニ短調 4分の4拍子 ソナタ形式
第2楽章 Andante ヘ長調 8分の6拍子 三部形式
第3楽章 Menuetto: Allegretto – Trio ニ短調-ニ長調 4分の3拍子
第4楽章 ニ短調 8分の6拍子 変奏曲形式

ジュリアード弦楽四重奏団

それで今回は、
ジュリアード弦楽四重奏団で。

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