Gustav Mahler : Das Lied von der Erde
村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
77)はマーラー 交響曲「大地の歌」。
曲の構成
この曲は、
6つの楽章で成っている。
第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌」
アレグロ・ペザンテ イ短調 3/4拍子
第2楽章「秋に寂しき者」
Etwas schleichend. Ermüdet(やや緩やかに、疲れたように)ニ短調 3/2拍子
第3楽章 「青春について」
Behaglich heiter(和やかに、明るく) 変ロ長調 2/2拍子
第4楽章「美について」
コモド・ドルチッシモ ト長調 3/4拍子
第5楽章「春に酔える者」
アレグロ イ長調 4/4拍子
第6楽章「告別」
Schwer(重々しく) ハ短調 4/4拍子 拡大されたソナタ形式
マーラー 交響曲「大地の歌」 5枚のレコード
ここでは、
5枚のレコードが紹介されている。
・フリッツ・ライナー(Fritz Reiner)
/シカゴ交響楽団(The Chicago Symphony Orchestra)1959年
・ブルーノ・ワルター(Bruno Walter)
/ニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic)1960年
・レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)
/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic)1966年
・オットー・クレンペラー(Otto Klemperer)
/フィルハーモニア管弦楽団+ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
(Das Philharmonia Orchester London, Das Neue Philharmonia Orchester London)1966年
・ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)
/フィラデルフィア管弦楽団(The Philadelphia Orchestra)1967年
フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団
1枚目はフリッツ・ライナー指揮、
シカゴ交響楽団。
ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィルハーモニック
2枚目はブルーノ・ワルター指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニック。
レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
3枚目はレナード・バーンスタイン指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団+ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
4枚目はオットー・クレンペラー指揮、
フィルハーモニア管弦楽団+ニュー・フィルハーモニア管弦楽団。
ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団
5枚目はユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団。
残念ながら、
音は見つからず。
おまけ
さて、
今回はマーラー 交響曲「大地の歌」。
1907年の夏に娘を病気で失い、
1897年以来10年間音楽監督を務めたウィーン宮廷歌劇場を事実上辞職させられたマーラー。
その後、
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場での仕事が決まり1907年冬から妻とアメリカで過ごすことになる。
その翌年、
1908年夏に休暇でアルプスの自然に囲まれたトープラッハで過ごしていた時にこの作品は取り組まれる。
ドイツ人ハンス・ベートゲが訳した漢詩詩集『支那の笛』に出会い、
その詩を元に交響曲の作曲を始めるのだ。
作曲家は交響曲を9曲書き上げると死を迎える第9のジンクスを意識していたマーラーは、
この9番目の曲に敢えて番号を振ることなく『大地の歌』としている。
初演は1911年、
ブルーノ・ワルター指揮・カイム管弦楽団で行われている。
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