11曲目は3枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』、
11曲目はグローフェ:組曲グランド・キヤニオン。
1920年、
グランド・キャニオンを曲にすることに着手。
それから10年あまり、
1931年に完成。
最初のタイトルは、
『Five Pictures of the Grand Canyon』。
ファーディ・グローフェは、
ポール・ホワイトマン・オーケストラでアレンジの仕事をしていた人。
本文にもあったけど、
ジョージ・ガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』のオーケストレーションで有名。
この曲、
1958年にディズニーの短編映画化(Grand Canyon)もされている。
そして翌年のアカデミー賞短編実写賞を受賞しているんだけれど、
見た記憶はない。
この曲自体をまず聴くことがないので、
何十年ぶりかで久しぶりに今回聴くことができたのはこの本のおかげだ。
第3曲の『山道を行く』のロバ(あるいはラバ)の、
パッカパッカパッカの部分は懐かしい感じ。
たまにはこういうのも、
悪くない。
3枚のレコード
今回は、
3枚のレコードが紹介されている。
・アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団
・アーサー・フィドラー/ボストン・ポップス・オーケストラ
・エイフィン・フィエルスター/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
構成
曲の構成は、
こんな感じ。
第1曲
日の出
アンダンティーノ
第2曲
赤い砂漠
レント
第3曲
山道を行く
アンダンティーノ・モデラート-アレグレット・ポコ・モッソ
第4曲
日没
モデラート-アダージョ
第5曲
豪雨
ラルゴ-アレグロ・モデラート
アルトゥーロ・トスカニーニ
Arturo Toscanini-
Grofe:
Grand Canyon Suite
1945年
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ
演奏:NBC交響楽団
アーサー・フィドラー
Arthur Fiedler-
Grofe:
Grand Canyon Suite
1965年
指揮:アーサー・フィドラー
演奏:ボストン・ポップス・オーケストラ
エイフィン・フィエルスター
Øivin Fjeldstad-
Grofe:
Grand Canyon Suite
1958年
指揮:エイフィン・フィエルスター
演奏:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
音源見つからず。
ハワード・ハンソン
Howard Hanson-
Grofe:
Grand Canyon Suite
1958年
指揮:ハワード・ハンソン
演奏:イーストマン・ロチェスター管弦楽団
CDで持っていて、
ジャケットは出てこないけれどもう1枚登場するのがハワード・ハンソンのもの。
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
11曲目は、
グローフェ:組曲 グランド・キヤニオンをお届けしました。
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