メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

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10曲目は5枚のレコード

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
10曲目はメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

誰の何の曲かを知らなくても、
何処かで聴いたことがある人が多いだろう。

紹介されているレコードは、
全部で5枚。

このメンデルスゾーンのいわゆる『メン・コン』は、
1844年に作曲されたヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲。

第1楽章には、
通常あるオーケストラだけの主題呈示部がない。

とにかく、
ヴァイオリンは弾きっぱなし。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、
もう1曲1822年の二短調があるけど知名度が全然違う。

それというのも、
二短調の方は『忘れられた作品』。

1951年にヴァイオリニストのユーディ・メニューインが、
メンデルスゾーンの子孫の邸宅で自筆の草稿を見せられたことで日の目を見たから。

普通なら1番と2番となるところだけど、
そういうふうには呼ばれない。

他にもピアノ協奏曲や2台のピアノのための協奏曲、
ヴァイオリンとピアノのための協奏曲もあるけどメン・コンほど知られていない。

ちなみにこの協奏曲は、
巷では『三大ヴァイオリン協奏曲』なんて言われている。

もちろん他の2つはベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61』と、
ブラームスの『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77』。

チャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35』を入れて、
『四大ヴァイオリン協奏曲』と称されることもある。

構成

曲の構成は、
こんな感じ。

第1楽章
 アレグロ・モルト・アパッシオナート
 ホ短調
 ソナタ形式
第2楽章
 アンダンテ
 ハ長調
 三部形式
第3楽章
 アレグレット・ノン・トロッポ
 〜アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
 ホ短調→ホ長調
 ソナタ形式

ダヴィッド・オイストラフ

David Oistrakh-
Mendelssohn:
Violin Concerto In E Minor, Op.64

1955年

指揮:ユージン・オーマンディ
演奏:フィラデルフィア管弦楽団
ヴァイオリン:ダヴィッド・オイストラフ

ルジェロ・リッチ

Ruggiero Ricci-
Mendelssohn:
Violin Concerto In E Minor, Op.64

1957年

指揮:ピエリノ・ガンバ
演奏:ロンドン交響楽団
ヴァイオリン:ルジェロ・リッチ

ナタン・ミルシテイン

Nathan Milstein-
Mendelssohn:
Violin Concerto In E Minor, Op.64

1953年

指揮:ウィリアム・スタインバーグ指揮、
演奏:ピッツバーグ交響楽団
ヴァイオリン:ナタン・ミルシテイン

ヤッシャ・ハイフェッツ

Jascha Heifetz-
Mendelssohn:
Violin Concerto In E Minor, Op.64

1959年

指揮:シャルル・ミュンシュ指揮、
演奏:ボストン交響楽団
ヴァイオリン:ヤッシャ・ハイフェッツ

ハイマン・ブレス

Hyman Bress-
Mendelssohn:
Violin Concerto In E Minor, Op.64

1962年

指揮:ルネ・レイボヴィッツ指揮
演奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:ハイマン・ブレス

音源見つからず。

というわけで…

今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

10曲目は、
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64をお届けしました。

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