13曲目4枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
13曲目はベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 「春」 へ長調 作品24。
4番までは3楽章の構成だったけれど、
この5番で初めて4楽章構成になっている。
そして『急—緩—スケルツォ—急』と、
ある意味交響曲的な楽章編成。
これまでのピアノが先に旋律を奏して、
それにヴァイオリンが追従していくスタイルからの変化が見られる作品。
ここでは4枚のレコードのジャケットが登場するけれど、
実際には6種類のものが出てくる。
構成
第1楽章
アレグロ ヘ長調
4分の4拍子
ソナタ形式
第2楽章
アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ
変ロ長調
4分の3拍子
三部形式(または変奏曲形式)
第3楽章
スケルツォ:アレグロ・モルト
ヘ長調
4分の3拍子
第4楽章
ロンド:アレグロ・マ・ノン・トロッポ
ヘ長調
2分の2拍子
ロンド形式
ヘンリク・シェリング / アルトゥール・ルービンシュタイン
Szeryng/Rubinstein-
Beethoven:
Violin Sonata No.5 in F Major, Op.24 “Spring”
ヴァイオリン:ヘンリク・シェリング
ピアノ:アルトゥール・ルービンシュタイン
ジャケットは前回出てきていて、
『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」イ長調作品47』のカップリング。
ジノ・フランチェスカッティ / ロベール・カサドゥシュ
Francescatti/Casadesus-
Beethoven:
Violin Sonata No.5 in F major, Op.24 “Spring”
1961年
ヴァイオリン:ジノ・フランチェスカッティ
ピアノ:ロベール・カサドゥシュ
カップリングは、
同じベートーヴェンの3番・4番。
こちらも『素晴らしい』と出てきているので、
一緒にどうぞ。
ヤッシャ・ハイフェッツ / エマニュエル・ベイ
Heifetz/Bay-
Beethoven:
Violin Sonata No. 5 in F major, Op. 24 “Spring”
1947年
ヴァイオリン:ヤッシャ・ハイフェッツ
ピアノ:エマニュエル・ベイ
アドルフ・ブッシュ / ルドルフ・ゼルキン
レコードではないのでジャケットの写真は載せなかった、
という1枚が出てくる。
Adolf Busch/Rudolf Serkin-
Beethoven:
Violin Sonata No.5 in F Major, Op.24 “Spring”
1932年
ヴァイオリン:アドルフ・ブッシュ
ピアノ:ルドルフ・ゼルキン
ダヴィッド・オイストラフ / レフ・オボーリン
Oistrakh/Oborin-
Beethoven:
Violin Sonata No.5 in F Major, Op.24 “Spring”
1962年
ヴァイオリン:ダヴィッド・オイストラフ
ピアノ:レフ・オボーリン
ここでは、
このコンビは『クロイツェル』の方がより深く心打つらしいので一緒にどうぞ。
ロザンド(Rosand)/フリッスラー(Flissler)
Rosand/Flissler-
Beethoven:
Violin Sonata No.5 in F Major, Op.24 “Spring”
1950年代後半
ヴァイオリン:アーロン・ロザンド
ピアノ:アイリーン・フリッスラー
ここでも、
この2人の『クロイツェル』について出てくるので一緒にどうぞ。
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
13曲目は、
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 「春」へ長調 作品24をお届けしました。
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