32曲目は5枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
32曲目ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」へ長調 作品68。
前回の『ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ハ短調 作品67』で出てきたように、
この曲は1807年暮れからスケッチが開始され1808年に完成した作品
ベートーヴェンの交響曲の中で、
標題が記された唯一の作品になっている。
そして、
各楽章にも同じように表題が付けられている。
曲の構成
古典派交響曲としては、
異例の5楽章で構成されている。
また、
第3楽章から第5楽章は連続して演奏される。
第1楽章
Angenehme,
heitere Empfindungen,
welche bei der Ankunft auf dem Lande im Menschen erwachen
田舎に着いた時に人の心に目覚める心地よく晴々とした気分
アレグロ・マ・ノン・トロッポ
ヘ長調
4分の2拍子
ソナタ形式
第2楽章
Szene am Bach
小川のほとりの情景
アンダンテ・モルト・モッ
変ロ長調
8分の12拍子
ソナタ形式
第3楽章
Lustiges Zusammensein der Landleute
田舎の人々の楽しい集い
アレグロ
ヘ長調
4分の3拍子
複合三部形式
第4楽章
Gewitter, sturm
雷雨と嵐
アレグロ
ヘ短調
4分の4拍子
第5楽章
Hirtengesang. Frohe und dankbare Gefuhle nach dem Sturm
牧歌 嵐の後の喜びと感謝の気持ち
アレグレット
ヘ長調
8分の6拍子
ロンド形式とソナタ形式の混成によるロンドソナタ形式
パウル・クレツキ
Paweł Klecki,
Orchestre national de la radiodiffusion Française-
Beethoven:
Symphony No.6,
in F major,
Op.68
1962年
指揮:パウル・クレツキ
演奏:フランス国立放送管弦楽団
カール・ベーム
Carl Böhm,
Vienna Philharmonic-
Beethoven:
Symphony No.6,
in F major,
Op.68
1971年
指揮:カール・ベーム
演奏:ウィーンフィルハーモニア管弦楽団
エーリッヒ・クライバー
Erich Kleiber,
Royal Concertgebouw Orchestra-
Beethoven:
Symphony No.6,
in F major,
Op.68
1953年
指揮:エーリッヒ・クライバー
演奏:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
エーリッヒ・クライバー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の組み合わせで、
交響曲3番と7番のことも出てくるので一緒に。
ブルーノ・ワルター
Bruno Walter,
Columbia Symphony Orchestra-
Beethoven:
Symphony No.6,
in F major,
Op.68
1958年
指揮:ブルーノ・ワルター
演奏:コロムビア交響楽団
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
32曲目は、
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」へ長調 作品68をお届けしました。
コメントしてみる お気軽にどうぞ!